着物美×チェンバロ!能楽堂で歴史絵巻 9/10


 小樽市指定歴史的建造物の小樽市能楽堂(花園5)で、9月10日(土)18:00から、小樽市と縁の深い北前船をテーマに、北前船が運んだ最も美しい積荷の「着物」とチェンバロが共演する歴史絵巻の一夜が開かれる。
 このイベントは、これまで北前船に関心を寄せ、北前船関連の数々のプロジェクトを小樽で実施してきたチェンバロ奏者の明楽みゆきさんがプロデュースしている。
0528cembalo.jpg 明楽さんは、3月の北海道新幹線の開通で、九州と北海道が陸路で結ばれ、江戸から明治時代にかけては海の物流路で活躍した北前船に着目。(写真は5月28日の様子)
 九州からは北前船で、高価な着物や有田焼などの古伊万里の陶磁器が北海道まで運ばれていた。この結びつきを再確認しようと、このイベントの第一弾として、5月28日に福岡県の一宮住吉神社能楽殿で、「着物美×チェンバロ」九州公演を行った。
 明楽さんは、「九州公演はたくさんの方に来ていただき大盛況でした。北前船での九州と北海道の歴史的繋がりを知ると、改めてその結びつきを再確認して驚かれる人も多かった。特上の宇治の煎茶をお出ししたところ、とても喜ばれた。今回の小樽能楽堂公演が第2弾で、研究家による北前船の歴史の講演もあり、北前船に想いを寄せながら、着物ショーとチェンバロの響きをぜひ楽しんでいただきたい」と話した。
 小樽市能楽堂は、荒物雑貨商として財をなした岡崎謙氏が、大正15年に入船町の自宅中庭に建てたもの。後に市に寄贈され、昭和36年、公会堂隣接の現在地に移された。檜造りの格式に則った能舞台で、東北以北唯一のものとされている市指定歴史的建造物。
 この由緒ある能舞台で、和と洋の彩りの歴史絵巻が繰り広げられる。本来の着物美と新しい着物ドレスの美を楽しめるイベントで、明楽さんがチェンバロの音を響かせる。
 プログラムは、5部構成で、第1部北前船ものがたり、第2部着物美和の彩り、第3部チェンバロの響き、第4部着物美洋の彩り〜着物ドレスショー、第5部フィナーレとなっている。
 開演前には、北前船の運んだ”茶箱”に因み、来場者に上方の宇治茶のお煎茶が振舞われる。
 チケット前売5,000円・当日5,500円。取扱い先:田中酒造亀甲蔵・ヤマハ小樽店・大丸プレイガイド(札幌)。
 能楽堂
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