夏の終わりの風物詩! 旧手宮線で写真展


 夏の終わりの風物詩、2016年小樽鉄路写真展が、8月29日(月)から9月11日(日)までの2週間、旧手宮線をギャラリーに、24時間開かれている。小樽・札幌などの学生や社会人、アマチュアやプロの25名が参加し、今年で16年目を迎えた。
tetsurophoto1.jpg 同写真展は、2000(平成12)年から毎年、8月末から9月にかけて開催を継続してきたが、2013(平成25)年に、遊歩道整備のため中断。以前の野ざらしの趣がなくなったと開催が危ぶまれたが、2014(平成26)年に整備された会場で復活した。
 当初は、会場設営の草取りから始まったが、今では、花壇も散策路も延長され、人通りが増した。
 線路上に板を立てかけ、倉庫のモノクロ写真を展示したり、線路脇に写真を並べたり、中には、布に写真をプリントし、のれんにして吊り下げ、風にたなびかせた。散歩途中の市民らは、趣向を凝らして展示された写真を楽しんでいた。
tetsurophoto2.jpg 写真のテーマはそれぞれで、小樽の風景をはじめ、小樽の街角の猫達、友達や出会った人々など、多種多彩な作品。野外の展示とあって、雨や風に晒される条件に、ラミネート加工した作品もあれば、そのままの状態の作品も多く、自然に任せている。
 2008年から続く、小樽をテーマにした1,000枚以上の写真が線路脇の古い倉庫の壁一面に隙間なく貼り付けられ、来場者にインパクトを与えている。
 主催者の岩波睦さんによると、小樽に撮影に来ているため、感謝の気持ちを込めて、小樽をテーマに撮影。倉庫の壁面の写真は、過去最大だという。
 開催期間中は24時間対応で、夜間のライトアップは、当番制にして、点灯と消灯係を決めている。

 岩波さんは、「例年通り、外に展示する世界的に見ても珍しい写真展。夜はライトアップされ、しっとりとした雰囲気となり、ぜひ足を運んでいただきたい」とPRした。
 江別から訪れた20代の女性は、「久しぶりに小樽に来た。会場は整備され、ふらっと観に来てくれる方もいて良かった。天気などの影響に工夫した作品もあった。他ではできない写真展を継続していて素敵だと思う」と話した。
 小樽鉄路写真展
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