また後援会関係者? 市長が漁港区で観光遊覧船許可


 中断していた小樽市議会第3回定例会は、9月16日(金)13:00から一般質問を再開し、自民党酒井隆行議員に続いて、公明党秋元智憲議員が質問した。
 秋元議員は、市が高島漁港区で観光遊覧船事業者に対し、水面利用や護岸の使用、さらに施設の建築を許可したことについて、この事業者が、違法に取り付けたUフックで船を係留し続けていることや、「分区条例において、漁港区では観光施設の建築は除外されているのになぜ許可をしたのか?」質問した。関連記事
0916council2.jpg 森井市長は、「許可の判断については、適法に行った」と答弁。飯田俊哉産業港湾部参事は、「水面利用や護岸使用は、係船環の設置を条件に小樽市港湾施設管理使用条例第3条の規定により許可し、施設の建築については分区条例別表第3第12号に該当すると判断した」と答えた。
管理使用条例 分区条例
 また、「事業者が設置した浮き桟橋や観光船が、漁業活動の妨げになり、漁船との事故の懸念があるので、許可を取り消してほしいと漁業関係者から意見があった。漁業関係者と事業者の間で、安全や漁業補償などについての話し合いが決裂していることを、市も分かっていながら、なぜ許可をしたのか?また、このような状況で万が一事故などが起きて、漁業関係者と事業者の間に訴訟などが生じた場合、市長はどう責任を取るのか?」と迫った。
 これに対して、森井市長は、「私が責任を取る。心配は無用だ」と答弁。「今後も漁業関係者から話を聞き、事業者や関係者と話し合いを進めていく」と答えた。
 さらに、秋元議員は、今回の事業者が、森井市長の後援会関係者であると聞いていることに言及し、「市長の仲間、関係者なら法律の解釈をねじ曲げて許可するのかと、非常に憤っている人がたくさんいる」と市長を質したところ、森井市長は「私は誰に対しても公平公正に対応する。こちらについても心配無用だ」と答弁した。
 再々質問中には、質問を聞いていないような態度の森井市長に、「ちゃんと聞いてますか?それだから答弁が噛み合わなくなる」と秋元議員が注意をした。その直後、「どこが質問で、どこが質問でないかがよく分からない」と森井市長から発言があり、横田議長に「他の理事者もメモしているでしょうから、それをきちんと整理してください」と指示される場面が見られた。
 H280916 小樽市議会本会議 一般質問