わくわく共育フェス4日間 多彩な催し

 第2回わくわく共育フェスティバルが、9月16日(金)から19日(月)までの4日間、子どもから大人までを対象に、各日、多彩な講座や体験会が開かれている。
 2015(平成27)年5月に、小樽市教育委員会の家庭教育推進を図る組織として、小樽ワクワク共育ネットワークが設立され、年40回以上の家庭教育講座を実施。昨年に引き続き、2回目となる同フェスティバルを企画した。
 今年は、4日間に日程を拡大。初日16日(金)は母親向けに、17日(土)は親子で一緒に参加できるようなプログラム、18日(日)は子どもから大人まで楽しむ日とし、最終日の19日(日)は生涯学習プラザを全館借切り、併設する稲穂小学校体育館も使って、同フェスティバルを盛大に実施する。昨年は、1日だけで600名の親子が参加する人気となった。
 2日目の17日10:00から17:00まで、プチフェス~親子体験の日が開かれ、家庭ではできない制作体験や実験など9つの講座が開かれた。
wakuwakufes3.jpg 10:00から「スクラッチアートでお話の世界を描いてみよう」は、同事務局の田口智子氏が講師となり、7組の親子が参加。
 画用紙にクレヨンで様々な色を塗り、その上から黒のアクリル絵具で塗りつぶし乾かしてから、目打ちなど先の尖ったもので絵を描くと、なぞった下からカラフルな線が現れるアートを楽しんだ。
 3歳の男の子と母親は仲良く一緒に取り組み、小学2年生の息子とその友達を連れた母親は、「夢中になって描いていた。親子で一緒にできて良かった」と話した。
 「浦島太郎」と「大きな木」の読み聞かせもあり、この物語の世界を題材に絵を描き、龍宮城やタコなど、描き方のポイントを説明した。
wakuwakufes2.jpg 11:00から同委員会教育部生涯学習課・濱谷武司主査による「はまじろう先生の実験講座」が開かれた。理科の先生の経験を活かし、鶏の缶詰を使って脳を観察する講座に、5組の親子が参加した。
 人の脳の大きさと重さを再現した紙粘土で作ったものを持って重さを知り、ドックフード用に販売している鶏の頭の水煮缶から割り箸で脳を取り出した。綺麗に取り出せると、視神経を発見することができ、みんなで鑑賞した。
 左脳や右脳についてや、今得た知識をどれくらい脳が記憶できるかを計ったエビングハウスの忘却曲線についても話があった。
 5歳と小学1年生の兄弟を持つ母親は、「抵抗なく解剖に参加した。自分も学生の頃、牛の目などを解剖したことがあり、印象深かった。目に見えない部分を知ることで、何か学ぶことができればと参加した」と話した。
 12:00からは、アイスのヘラのような木の棒を組み合わせ、一瞬に弾け飛ぶ新感覚のドミノ「スティックボムで楽しもう」が開かれた。
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 二杉寿志氏が講師となり、会場の廊下で決められた手順で長く組んだものを一気に弾き飛ばし、子ども達は歓声を上げて喜んだ。初めはなかなか思うようにできなかったが、徐々に組めるようになり、親子共々楽しんでいた。
 また、アロマ石鹸作りも開かれ、宮澤由佳氏が講師を務め16名が参加した。石けん素地に染めたい色の粉を入れて混ぜ、水とハーブ抽出液を入れてなめらかな生地になるまで練り、好きな形にして完成させた。
 爽やかなな香りが立ち込める会場で、1時間ほどで手作りアロマ石鹸が2個も完成した。
4・5日間乾燥させると石鹸として使用できる。
 グレープフルーツの香りの石鹸を作った男の子は、「手を洗う時に使いたい。もうひとつは、敬老の日におばあちゃんに贈りたい」と話した。宮澤氏の好意で、参加者全員に、オダマキとアマの花の種がプレゼントされた。
 18日(日)10:00から17:00まで、子どもから中高生、大人まで楽しめる講座を、19日(月)は10:00から15:00まで全館貸切で、体験や講座など賑やかにフェスティバルを開催する。
 第2回わくわく共育フェスティバル
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