小樽図書館100年の歩み!大正14年の拡大地図展示


 10月29日(土)に、市立小樽図書館(花園2)100周年誕生祭を控えた26日(水)、巨大な地図を館内のフロアに掲示し、上から地図を見ることができるユニークな企画が、同館を訪れた人々の注目を集めている。
otarubook2.jpg 小樽市総合博物館(手宮3)所蔵の1925(大正14)年の小樽の地図を、横4m・縦2mに拡大して、同館入口を入ってすぐの床に貼り、「足で確かめる大正の小樽」と題して、30日まで展示している。
 来館者の足元に、当時の手宮から南小樽周辺の店舗名などが細かく載った地図が大きく張り出され、懐かしい商店の名前を見つけては立ち止まり、会話を弾ませていた。
 また、1階から2階の階段の壁に沿って、約50枚の写真とパネルを掲示し、「図書館の歩み展」が開かれている。
otarubook1.jpg 1916(大正5)年、区役所の2階に準備室を設け、翌年から図書の貸出を実施した。当時、8:00から12:00までの開館で、16名ほどが利用していた。1922(大正11)年頃には、年間3,369人が利用し、そのうち2,024人が学生だったことなど、資料から読み取れる。
 1945(昭和20)年、戦争で図書館の建物は憲兵分隊により接収され、石造倉庫を留置場に使われ、この年は4月から11月まで閉館を余儀なくされた。終戦を迎えた1949(昭和24)年には、市民の協力でペンキを塗ったり補修して綺麗にしたと新聞で報じられている。11月末まで、この貴重な資料から図書館の歩みを知ることができる。
 2階の郷土資料室では、「小樽図書館所蔵郷土資料展」を実施。図書館の日々を綴った1946(昭和21)〜1948(昭和23)年の日誌や、古い規定が書かれた資料。大正時代の絵葉書、鳥瞰図など、普段見られない書庫に眠っている貴重な資料を、11月末まで展示している。

 鈴木浩一館長は、「29日の100周年誕生祭に先立ち、早く見てもらいたいと展示した。図書館の歩みや貴重な資料、大きな地図は30日までの展示のため、ぜひ足を運んでもらいたい」と話した。問合せ:0134-22-7726 市立小樽図書館(花園5)
 市立小樽図書館創立100周年記念事業
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