小樽市文化祭 書道・小品盆栽・山草展


 第67回小樽市文化祭は、市展を皮切りに始まり、10月13日(木)からは、第54回書道市展・小品盆栽・山草展を市立小樽美術館(色内1)で開催している。
 書道展は多目的ギャラリーで高校生41点の作品、市民ギャラリー1・2では市展委員27点の作品。2階企画展示室では1科29点と2科30点の全127点を展示し、市内では大規模な作品展となり見応えがある。
otaruart-syo.jpg 一般の部は、市内在住の20歳〜70歳代の書道を趣味とする市民や老壮大学受講生なども出展。かな文字が例年より少ない傾向があったが、時代を意識したり文字の太さ・墨の濃淡も様々で、バリエーションに富んだ作品が並んだ。高校生は、学校で書道部に所属する人がほとんどで、基礎に忠実な作品が並ぶ。
 市展賞には、赤井冀安さんの篆刻作品が選ばれた。
 初日当番の市展委員は、「作品を出展することにより切磋琢磨し、長い月日の中では苦しんだこともあるが、脱出した時に満足できる線が書ける。昔からの日本の文化に会場に来て触れてもらいたい」と話した。なお、16日(日)に研修室で表彰式を開く予定。
otaruart-sbon.jpg 小品盆栽展はミーティングルームで開かれ、小品盆栽会(今野寿雄会長)の60〜80代の10名の16点(5点セット)を展示している。会場には、秋ならではの姫りんごや山ぶどうの実を見事に実らせ、実を付けるのが技でもあり、見所でもある。ほかにも赤や黄色の紅葉を意識した作品が並んでいる。
 小品盆栽は15cm前後と決まりがあり、今年度は、例年より1週間展示が遅い。紅葉が早まるハプニングもあったが、小さな器の丹精込めた作品を持ち寄った。同会は、6月から10月まで第1月曜日の13:00から15:00まで集まり、小品盆栽の育て方などを学んでいる。
 今野さんはこの道15年、会長になって10年。趣味で始め、鉢が小さい小品盆栽は、夏は、こまめな水やりが大事。真柏(ミヤマビャクシン)と、赤い実をつけたピラカンザス、ラセンイなどを出展した。
otaruart-sany.jpg
 今野さんは「それぞれの好みがあるが、良いと思われる作品を作らなければならない。この機会に若い方にも観に来てもらいたい」と話した。
 山草展は研修室で開催中。同会14名のうち9名の71点を展示し、秋の風情を感じてもらいたいとしている。主に山草を展示しているが、中には園芸種もある。
 小樽山草会(遠藤敬広会長)は、8月を除く3月から11月まで月1度の例会を開き、各々が育てた山草の中から、見頃のものを持ち寄り、栽培の仕方などを学んでいる。
 小林芳夫さんの「イワシャジン」は、見事な花をつけた。この他にも、たわわに実る大ミツルコケモモ(クランベリー)やリンドウや姫りんごなど、この時期に合わせた作品を出展した。
 深田厚三郎さんは、「この展示会に合わせて花を咲かせようと努力してきた結果。ぜひ、市民に観てもらいたい」とPRした。
 この展示会が終わると、そろそろ片付けの時期になり雪が溶ける4月上旬まで越冬させる。

 第54回書道市展 10月13日(木)〜16日(日)10:00〜17:00(最終日15:00)
 多目的ギャラリー・市民ギャラリー・企画展示室
 小品盆栽展 10月13日(木)〜15日(土)10:00〜17:00(最終日16:00)
 ミーティングルーム
 山草展 10月13日(木)〜15日(土)10:00〜17:00(最終日16:00)
 研修室
 平成28年度第67回小樽市文化祭開催日程
 関連記事