高規格救急車 JA共済連北海道本部寄贈

 小樽市消防本部は、全国共済農業協同組合連合会北海道本部(JA共済連北海道本部)より、救急救命士による高度な処置に必要な資機材を積んだ、高規格救急自動車1台(3,400万円)の寄贈があり、11月7日(月)11:00から、小樽市消防庁舎(花園2)車庫内で受納式を開いた。
 同北海道本部より、これまで平成10年・16年・18年に寄贈があり、塩谷救急隊と銭函救急隊で運用。このほど4台目の寄贈となり、塩谷出張所に配置し、本日午後から運用を開始した。
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 小樽市では、5台の救急自動車を所有し、これまで5台中3台が高規格救急車で、今回の4台目は、塩谷出張所の平成16年車の標準救急自動車を更新し、来年には、塩谷出張所と長橋出張所を統廃合したオタモイ出張所(仮称)新庁舎に配置する。平成30年には、銭函出張所の標準救急車を更新する予定。
 同北海道本部札幌支所・稗貫昭光支所長は、「JA共済連では、交通事故対策の一環として、昭和50年から特に希望のある救急自動車の寄贈を開始し、平成27年度までに193台を数える。今年度も5台を贈呈し、その内の1台は小樽市消防本部へ。2016年11月6日時点では、道内の交通事故死者数は130名で、前年同期を23名ほど下回っているが、依然として高い数値。救急自動車の配置は、地域の皆さんの尊い命を守るために、大きく寄与できるものと確信している」と述べた。1107fire2.jpg
 新おたる農業協同組合山田裕二代表理事組合長は、「農業関係者も、日常生活はもとより、農作業や農作物の運搬など日々車両の運行に携わっており、交通事故防止には、ことのほか強い関心を持っている。関係各位には、交通事故撲滅に向けての適切な対策を期待するとともに、今後とも、救急活動に尽力をお願いする。本日寄贈する救急自動車は、トヨタ製で、作業性に優れた室内構造となり、救急隊員の期待に応えるもので、一刻を争う救急業務に大きく貢献できる」と述べた。
 森井市長は、「救急体制の一層の強化に必ず繋がる」と深く感謝した。受納した救急自動車は、トヨタ・ハイメディック(2,700cc)で、フルタイム4WD。エンジンは、水冷直列4気筒DOHC。燃料は無鉛レギュラーガソリン。乗車定員8名。
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 主な特徴として、両側面の上部に作業用のLEDライトを4灯装備し、夜間路上に倒れている傷病者を明るく照らし、観察や措置を行いやすくした。車内のストレッチャーの固定装置を、無段階スライド方式とし、作業しやすい位置に固定できる。揺れの少ない防振架台を使用。
 昨年度の小樽市救急出動件数は6,413件と、救急業務開始以来最多となり、救急業務の高度化推進に期待が高まる。
 小樽市消防本部HP