看護の道へ第一歩! 市立高等看護学院戴帽式

 小樽市立高等看護学院(東雲町9・並木昭義学院長)は、11月11日(金)10:30から、同校2階体育館で第49回戴帽式を実施した。
 今年4月に入学した男子1名を含む29名は、来賓・父兄・病院関係者・在校生に祝福され、男子は胸にエンブレム、女子はナースキャップが与えられ、看護の道に進む決意を新たにする儀式が執り行われた。
taiboushiki1.jpg 並木学院長は式辞の中で、「49期生が本格的に看護の道を歩み、その戴帽式は、看護師を目指すものとしての職業に対する意識を高める儀式で、一般社会では成人式に相当する。成人とは一人前の人間・良き社会人である。良き看護師になる前に、良き社会人となる素養を身に付けることが大切。そのためには、自分が求める目標を明確にし、自分の行動に責任を持ち、自分の活動が人のため社会のために喜ばれ役立つように力を注いでもらいたい」と激励した。
taiboushiki2.jpg 上級生を代表して阿部桃果さんは、「看護の道を一歩一歩進んでいく中で、看護の喜びだけではなく、辛く悲しい思いをすることもあると思う。自分の未熟さを痛感したり、患者さんにとって負担になっているのではないかと情けない思いをすることもある。親身になって話を聞いてくれる先生や共に考えてくれる仲間、いつも陰ながら支えてくれる家族がいる。周りに支えられていることの感謝を忘れずに、自分自身を見つめ、温かく心のこもった看護を大切にできる看護師を目指してもらいたい」とエールを贈った。
 ナースキャップとエンブレムをつけた戴帽生は、ステージ中央のキャンドルから灯りを受け取り、父母の前を一周。全員が壇上に並ぶと、キャンドルの灯りの中で、ナイチンゲール誓詞を朗読。最後に学院歌を合唱し、看護師への意識を高め、その責任の重さを改めて実感していた。
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 共和町出身の大友彩奈絵さん(19)は、「ナースキャップをいただき、看護師に一歩近づいた気持ちと、これから実習が始まるので緊張や不安もあるが、気を引き締めて頑張ろうという気持ちになった。患者さんのことを第一に考え、患者さんにとって一番安全で安楽に、少しでも良くなるよう患者さんのための看護師になりたい」と述べた。
 恵庭市出身の本田知世さん(19)は、「ナースキャップへの憧れはなかったが、本番を迎えて気が引き締まる思い。実習の不安もあるが、自分がどこまでできるのか期待もある。先生から、援助がつたなくても患者さんを思う気持ちがあれば、どんな人でも愛に溢れた患者さんに合った援助ができると言われた。どんな時も患者さんを第一に思いやる気持ちを持ち、愛に溢れた看護師になりたい」と決意を新たにした。
 戴帽生は、12月12日(月)から、小樽市立病院で初めての臨床実習を2週間実施する予定。
 小樽市立高等看護学院
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