力作412点!MOA美術館児童作品展


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 MOA美術館児童作品展の小樽会場展が、11月26日(土)・27日(日)の両日、市立小樽美術館(色内2)市民ギャラリーで開催され、27日14:00から表彰式が行われた。受賞者・来賓など約130名が出席した。
moaart2.jpg 同作品展は、公益財団法人岡田茂吉美術文化財団MOA美術館(静岡県熱海市)が、全国の小学生を対象に絵画と書写を公募している。美を通して心の教育を進めることを企図して1989(平成元)年から実施されており、今回で28回目。小樽会場では、小樽児童作品展実行委員会(中村裕之実行委員長)が、北後志6市町村(小樽・余市・古平・仁木・積丹・赤井川)を対象に募集した。
 それぞれ思い思いに手掛けられた絵画119点・書写293点が集まり、特別賞16点・金賞7点・銀賞10点の計33点に、中村実行委員長をはじめ、出席した北後志の首長、教育長等から賞状が授与された。最高賞にあたるMOA美術館奨励賞には、絵画の部に髙田茉優さん(朝里小6年)、書写の部に中西花穂さん(花園小6年)が選ばれ、小樽会場代表として全国展で審査を受ける。
moaart3.jpg 審査を行った元市展運営委員長の千葉豪氏(絵画の部)は、「良い作品がたくさん集まり審査に苦労した。受賞した作品は、自分の描きたいことや感動したことが素直に表現されており、そういう点が他とちょっと違っていた」、元緑小学校長の大熊榮氏(書写の部)は、「1点1点審査したが、書を通してその人の思いを感じることができ、地域の特色も感じた。審査では、基本を大切にバランスが良く、名前がきちんと書けている点に着目した」と、それぞれ講評した。
moaart-pict.jpg 奨励賞の髙田さんは、「国宝の土偶を見たり、土器の形の違いや竪穴式住居の作り方などを学び、それを知って驚いたことや楽しかったこと、為になったことを思い出しながら描いた。土偶の色作りが大変だったが、完成した時は達成感がありとてもうれしかった」。
 中西さんは、「自分が今まで頑張ってきた成果を発揮できれば良いと思い、一画一画丁寧に気持ちを込めて書いた。moaart-syo.jpg“天香佳花”には、天から香る伝説の月の中にある花、美しい人という意味があり、自分の名前にも花という字があるので、この4字熟語がとても気に入っていた」と、それぞれ感想を述べた。
 今回、表彰された作品は、この後、市立病院や特別養護老人ホーム望海荘に展示され、利用者の目を楽しませる予定。
 昨年度の同作品展では、海外12カ国30会場を含む414会場に約45万点の作品が集まり、各会場から選ばれた代表作品が全国展で審査され、文部科学大臣奨励賞をはじめとする各賞が授与された。
 MOA美術館HP
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