グループ'96絵画・作品展!美術館ギャラリー


 グループ’96絵画・作品展が、11月30日(水)から12月4日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれ、多彩な作品が多くの来場者の注目を集めた。
 グループ’96(本間城作会長)は、30代から80歳代までの男女12名がメンバー。21年前、創立会員の佐藤義弘さんと大畠譲さん他2名で立ち上げ、年3回ほどの例会を開き運営を続けてきた。
group96-1.jpg 21回目の今回は、油彩・水彩・粘土・ガラス・写真・文画・模型の約100点が会場に展示され、見応えのある作品展となり、毎回600名以上が作品を楽しみに訪れている。
 会場の都合で、前回の20回目は、今年3月に開かれたため、9ヶ月間で出展作品を制作。ひとり7mのスペースが与えられ、7作品以上を出展。ほとんどが未発表作品ばかりだ。
 展示の順序は、先輩後輩に関係なく、恒例のくじ引きで行ない、すべて公平にをモットーとし、それぞれが発表したい作品を持ち寄り、12名の個展が集まった作品展となり、メンバー同士も会場で初めて観る作品を楽しみにしている。
 本間会長は、20代で描き始め、現在も絵を描くことが大好き。今回は、祝津の展望閣(現ノイシュロス)をF50号で発表。以前デッサンしたものを大きく描き直したという。ほかにもなえぼ公園やローソク岩などの風景画が並んだ。
group96-2.jpg 表情豊かに猫を描いた大西薫さん。いつもガラス絵を発表している大畠さんは、赤岩散策路の岩塔の精霊達と題して、今年11月に撮影した16枚を出展した。大畠さんは、「雪が降った後、木々の葉がなくなり岩が見え、岩に精霊が住んでいるように見えた」と話した。
 吹きガラスを始めて6年目となる間渕博昭さんは、色とりどりのタンブラーやワイングラス、一輪挿しなどを発表。
 寒々しい積丹の浜で布海苔採りの様子を、臨場感溢れるタッチで描く浅井淑美さんは、なえぼ公園の水芭蕉が咲く春の風景画も立体的に描いている。
 前回から参加した高井かほるさんは、小樽在住の作家。野菜や果物をテーマにユニークな切り口で綴る文と、温かい色鉛筆画で仕上げた文画15点に、来場者は足を止めて見入っていた。
group96-3.jpg
 高井さんは、これまでに100点ほどの文画作品に取り組んでいる。作家活動でも光の当たらないものを主人公に選ぶように、文画もくたびれた野菜や果物など見切り品コーナーにあるような野菜などにスポットを当て、文画の題材にしている。
 「ハネモン梨 口に入れれば おんなじ梨」など、どれも共感できるユニークな文面と温かい色鉛筆画に心和ませる。高井さんは、「スーパーの食材が画材になり、遊び心から生まれた作品。絵を学んだことはなく、マイペースで続けたい」と笑顔で話した。
 本間会長は、「皆さん、年々上達し、一生懸命に取り組んだ作品を観てもらいたい。今後、若い会員も増えてもらえれば」と話した。
 第21回グループ’96絵画・作品展 11月30日(水)〜12月4日(日)10:00〜17:00
 市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料
 関連記事
1130-1204group96.jpg