迷走極まる森井市長! 議会空転10日目


 小樽市議会は、議会再開に向けて各会派代表者会議を12月16日(金)15:45から、市役所(花園2)で開催し、横田久俊議長から、森井秀明市長との調整経過について報告があった。
1216council1.jpg 9日の議長勧告では、問題となっている森井市長の発言の取り消しを申し出ることを勧告していたが、16日午前に上林猛副市長から、「発言について取り消しをしたい」という森井市長の意向が横田議長に伝えられた。
 これを受けて横田議長は、森井市長の発言を取り消すためには、「取り消しの申出書の提出」と、「議会がこれを許可する議決」が必要になることを説明し、上林副市長はこのことを森井市長に伝えた。
 しかし、その後15:10頃になって、森井市長は「申出書の提出と議会の議決が必要なら、取り消しはしない。取り消しの意味合いを取り違えた」「自分の発言が不穏当な発言だとは考えていない」と、午前中の取り消しの意向を翻し、「これまで市長の発言が議決を以って取り消されるということは一度も無かった。そういうことが私に求められることに抵抗がある」といった理由が、理事者側から伝えられた。
1216council2.jpg 議会制民主主義では、議事録は「会議公開の原則」を徹底するため、簡単にその内容を削除することはできない。小樽市議会会議規則でも、議員の発言内容を取り消す場合は、議会の許可が必要であることを規定している。市長の発言についても同様の取り扱いとなっているが、今まで小樽市議会では市長の発言が削除された前例は無い。
 小樽市議会会議規則
 各派代表者は、なんとか議会の再開に向けて話し合いを続けたが、17:40から開催された議会運営委員会(濱本進委員長)において、ぎりぎりまで森井市長との調整を行った上で、19日(月)の会期末で議会を終了する方向に決まった。また、16日(金)も休会とした。
 森井市長の発言を廻り、10日間にわたって議会が空転することになったが、この段になってから「発言を取り消す」と言ってみたり、議決が必要と分かると「取り消さない」と言ってみたり、迷走ぶりが極まる森井市長は、いったい、何に判断の基準を置いているのか見当がつかない。
 自身の面子を優先させる森井市長に、12万小樽市民のことは目に入らないようだ。
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