新春を奏でるヴィオラ!ゆらぎの里マスタークラス2017


 世界的ヴィオラ奏者・今井信子氏率いる「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス2017」が、小樽市朝里川温泉を拠点に開かれる。講師・受講生総勢25名が音楽合宿し、その成果をコンサートで披露する。
 ヴィオラマスタークラスは、2004(平成16)年7月に第1回目を開催。2007(平成19)年1月から、小樽らしさを感じる冬に変更して毎年開かれ、今回で13回目を迎える。音楽を学ぶものが集まりで、寝食を共にして研鑽を積むことで、個人の技量を高め、互いの音楽性と友情を深めることを目的としている。
 同氏は1943年東京生まれ。国際的ヴィオラ奏者でソロや室内楽で活躍。クロンベルク・アカデミー、アムステルダム音楽院、上野学園大学、ソフィア王妃高等音楽院教授。2012(平成24)年から小樽ふれあい観光大使を務め、小樽市議事堂コンサートを開き、聴衆を魅了した。
 同氏が1月1日(日)に小樽入りし、プロのアシスタント11名は3日(火)までに小樽に到着。今回の受講生は、16歳~29歳の女性8名・男性5名(日本7名・韓国2名・台湾3名・中国1名)の音楽大学・音楽院で学び、国際コンクールで上位入賞を果たすなど実力ある13名。4日(水)に小樽入りし、12日間の音楽合宿を経て、13年間の合宿の成果を披露する東京公演を16日(月)に開催する。
0109-15viola.jpg 合宿では、個人レッスン、演奏会発表に向けての合奏練習、バロック奏法や歴史を学ぶバッハ塾の参加。公開レッスンやニューイヤーコンサート、地域住民や子ども向けの新年会(新光南会館・杜のひろば)で訪問演奏などを予定している。
 1月9日(月・祝)15:00から、小樽市民センターマリンホールでの「ニューイヤーコンサート」で、今井氏のヴィオラと草冬香氏のピアノでブラームスのソナタを演奏する。バロックのアンサンブルやヴィオラとチェロの二重奏、ワルツシュトラウスⅡ世「皇帝円舞曲」を全員で演奏する。
 また、15日(日)15:00から同ホールで「フォーシーズンコンサート・小樽公演」を開催。アストル・ピアソラ:ブエノスアイレスの四季とアントニオ・ヴィヴァルディ:協奏曲集四季の新旧2つの「四季」を、小樽初演のヴィオラアンサンブルで聴き比べ、ヴィオラ二重奏の傑作にも挑戦する予定。各日チケット一般前売2,500円(当日3,000円)・高校生以下500円。
 8日(日)は朝里クラッセホテル2Fナパイアで、10:00・10:45・12:45・13:30の各回40分間、受講生のレッスンを一般公開し、14:20から同会場でミニコンサート。
 街角コンサートは9日(月)と14日(土)の11:30〜12:00に小樽市観光物産プラザ1番庫で、14日(土)14:00〜17:00に小樽市民センター・マリンホールで、「ヴィオラブーケコンサート」を無料で実施する。
 詳しくは、0134-54-4174 ヴィオラマスタークラス実行委員会(高野るみ代表)へ。
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