スリップ等の冬型の交通事故防止を訴える「じわ~っとおたる」交通安全セミナーが、12月3日(土)15:30から17:15まで、ウイングベイ小樽(築港11)5番街ネイチャーチャンバーで開かれた。
主催は小樽地区安全運転管理者事業主会(杉江俊太郎会長)。協賛団体は、小樽交通安全協会・小樽地区安全運転管理者協会・小樽自動車協会・北海道中央バス株式会社。後援団体は小樽市と小樽警察署(山口広行署長)。
司会はFMおたる村岡啓介氏が務め、運がっぱや道警シンボルマスコットほくとくんも協力し、来場者を和ませた。
「じわ~っとおたる」運動は、平成12年度から始まり、毎年12月1日から3月31日までを同運動期間とし、雪道運転での4急操作(急ハンドル・急加速・急発信・急ブレーキ)は、スリップ事故を招く要因となるため、「じわ~っと転がし、じわ~っと止めよう」を心掛け、冬型交通事故の防止を呼びかけている。
開催前に、夜光反射材とソーイングセット、啓発物が入った巾着袋の引き換え券を200名限定で配布した。
昨年同様、SDD(STOP! DRUNK DRIVING PROJECT)全国こども書道コンクールや書道教室の飲酒運転撲滅のメッセージを筆文字に込めた作品を展示し、おためし書道コーナーでは書道体験ができた。ステージでは、こども書道交通安全メッセージも紹介された。
杉江会長は、「じわっと運転することが、交通安全にとって大切なことだと思う。または、おじいちゃんおばあちゃんにもじわっと落ち着いて運転しようと伝えてもらい、楽しみながら交通安全を学ぶセミナーに参加してもらいたい」と挨拶した。
小樽警察署・山口署長は、道内の交通事故状況(12月2日現在)について、「全道の交通事故死亡者数は144名で、昨年同期と比べ−24名となるが、交通事故・怪我人は増加し、全国ワースト3位。
市内の交通事故死亡者数は、昨年より2名多い5名。10月の交通安全月間中の全道で7名の死亡者のうち、小樽で2名。5名の死亡事故の発生状況は、いずれも飲酒や横断歩道を渡らない、一時停止や歩行者の確認をしていないなどが原因。
小樽の死亡事故5件中2件が高齢者で、コンビニやスーパーの駐車場での事故も多発している。
本格的な冬となり、道路状況も悪くなり、急発進・急ハンドル・急加速・急ブレーキをしない、横断歩道を渡る、安全確認をする。安全ルールを守るようにしてもらいたい。夜光反射材を身に着けて、自分の存在を知らせてもらいたい」と話した。
セミナーに華を添える北海道警察音楽隊29名とカラーガード隊9名の交通安全セミナー推進コンサートが開かれ、多くの観客がつめかけて生演奏を楽しんだ。
同音楽隊は、1956(昭和31)年に20名で発足し、今年で60年目を迎えた。道民と音の架け橋を目指し、交通安全や防犯啓発活動を実施している。
プラグラムは、「赤鼻のトナカイ」や「世界にひとつだけの花」などと、道産子アーティスト3名によるヒットメドレーの7つのプログラム、カラーガード隊と音楽隊によるステージドリル「ミュージックパトロール2016」の華やかなステージを繰り広げ、アンコールでは「ふるさと」を演奏し観客を魅了した。
予定時間を15分ほど遅れ、すべてのプログラムが終了した。
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