小樽市デイサービスセンター連絡協議会(西川浩司会長)は、第3回デイサービス合同作品展示会を、12月7日(水)から9日(金)までの3日間、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開いている。
デイサービスに通う利用者が、1年間、丹精込めて作り上げた心温まる作品が、会場にずらりと展示されている。参加したデイサービスの利用者も会場を訪れ、自分の作品を観て喜び、他の作品にも関心を寄せていた。一般市民も、アイディア溢れる作品や見事な作品に足を止めて見入っていた。
2014年に初開催された同作品展も、今年で3回目となり定着してきた。各デイサービスの職員にとっても、出展のために1年前から構想を練り、趣向を凝らし、それぞれに与えられたスペースで、施設名を目立つように工夫して作っている。利用者が丁寧にこつこつと制作に励んだ様子が、作品から読み取れ心温まる展示会となっている。
現在、市内には67のデイサービスセンターがある。同協議会には36の施設が加盟し、そのうちの25の施設が参加した。他の施設との交流を図る貴重な機会にもなっている。
デイサービスだんらんの色の付いた紙を丸めて作った大きな桜の木は、インパクトある作品。デイサービス絆は、チラシを切って丸めて繋げ暖簾を作り、細かい作業に注目が集まる。アクリル毛糸で編んだ台所用のアクリルたわしやお出かけ用爪楊枝を配布する心遣いもあった。
銭函デイサービスの細い糸を編んで作るおしゃれなヘンプアクセサリーや、風船に紙を張って下絵を描き、ふくろうやトトロを描いた「張りぼてのたまご」はユニークな作品。
札樽病院リハビリデイサービスセンターひまわりでは、午前中に、会場を見学。絵や切り絵、編み物などの手芸品が並んだ。
スローフィットデイはびるは、インパクトのある男雛と女雛やだるま落しを作り、デイサービスはるのカラフルな色の糸を沢山使って作ったクリスマスツリーなど、施設それぞれに個性があり、工夫した展示も見所のひとつとなっている。
新光デイサービスセンターは、1日平均16、17名が通い、初日は、午前と午後に分けて10名ほどが見学。紙をちぎりスイカと風鈴を作った利用者は、自分の作品が展示されているのを観て喜んでいた。施設名をどうPRするか職員がアイディアを絞り、利用者みんなで文字にシールを1枚ずつ貼って作り、インパクトをつけて目立つよう仕上げた。
鈴木智之所長は、「なかなか1人では美術館まで行けない方も頑張って作品を作り、見学に来て喜ばれている。職員もアイディアを絞り、皆さんで1年間作り溜めたもの。自分の作品をはじめ、他の方の作品を観て励みになる。展示会という発表の目的があると、もっと良いものを作ろうとし、1人暮らしの女性が集まり、目標を持って楽しそうに相談しながら作品作りをしている。協力している姿を見て微笑ましく思っている」と話した。
宮下めぐみ実行委員長(デイサービスいるか管理者)は、「利用者の作品を観せる機会を合同で開くことにより、他のデイサービスとの交流や情報交換を目的に始めた。昨年に比べて作品の出来栄えも良くなり、作品への意欲も向上している。作品展での出展を目標に、1年かけてみんなでしっかりと力を合わせて作った大きな作品も多い。一生懸命に作った作品を、ぜひこの機会に観てもらい、デイサービスを知ってもらいたい」と話した。
第3回デイサービス合同作品展示会 12月7日(水)〜9日(金)10:00~17:00
市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料
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