夜間火災を想定!ノイシュロスで訓練


 小樽市消防本部は、年末年始の繁忙期を迎え、宿泊客が増えるホテルで、夜間の火災を想定した訓練を実施し、防火管理体制を検証し、自衛消防隊の充実強化を図った。
 平成28年度歳末特別警戒12月10日(土)〜31日(土)に合わせ、暖房器具を使用する機会や、飲食店や販売店・宿泊施設での人の出入りも多くなり、店舗利用者の火災危険を排除し、防火安全性の向上を図ることを目的に、毎年実施している。
1212firetraining.jpg 12月12日(月)11:30から、ホテルノイシュロス小樽(祝津3)で、5階の客室での火災発生を想定し訓練を実施。夜間のためスタッフは少人数を想定し、フロント1名と仮眠室に1名、ボイラー室1名(仮眠中)の3名が訓練に参加した。(写真提供:小樽市消防本部)
 自動火災報知設備が発報し、フロントが内線で仮眠者2名に連絡。すぐに起きられず15秒後に行動。非常階段で5階へ行き、火災発生の部屋のドアをそっと開けて火災を確認。「火事だ!」と叫び、フロントへ自動火災報知機で火災発生を伝え、フロントが119番通報した。
 その後、自衛消防隊が消火器や屋内消火栓で初期消火を試みるが失敗。各部屋へ火災を知らせ、最上階の8階まで行き、宿泊客に非常階段での避難を誘導。火災発生から宿泊客の避難が完了するまでの訓練で、基準タイムを設定して実施した。
 同予防課保安指導係担当職員は、「歳末特別警戒中に実施し、年の瀬となり、火気の取り扱う機会も多くなり不注意になりがち。充分気をつけてもらいたい。市民へ広く伝えたい」と話した。
 各町内会や市民防災組織に、歳末特別警戒実施のチラシを配布し、家庭での火の用心を呼びかけ、「火災が1件でも起きないように」と注意喚起を強化した。
 なお、市内のホテル火災は、2014年12月老舗旅館宏楽園で発生後は起きていない。
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