我関せずの森井市長! 開店休業の議会9日間


 小樽市議会運営委員会(濱本進委員長)が、12月15日(木)17:40から、市役所(花園2)で開催され、森井秀明市長との協議を一任されている横田久俊議長から、経過について報告があった。
 横田議長は、議会再開を図るために、森井市長に対し、公開による4者協議(市長・副市長、正副議長)を提案しているが、森井市長が協議を拒んでいることから、上林猛副市長や前田一信総務部長が、市長との調整を行っていた。
 15日午前中に、横田議長を直接訪れた森井市長が、「これまでの考えは変えない」とした上で、「今議会のことが終われば、手打ちをして、次の議会に向けての議論をしたい」といった主旨の話をしたが、横田議長は、「今後どうなるか分からない中で、はい、そうですかとは言えない」と話したことなど、議長と市長との間の調整に進展が無いことが、同委員会で報告された。
1215council.jpg 前田総務部長からは、市長と総務部との調整は継続しているが、同委員会開催までに調整が間に合わなかったことが説明された。しかしながら、森井市長との調整は、これまで報告してきたような「何も変らない」という状況ではなくなって来ていることを明らかにしたので、同委員会は引き続き、横田議長に対し、森井市長と調整を行ってもらうことを要請した。
 また、同委員会では、来週19日(月)に迫った会期末を見据えた議論が行われた。議会事務局からは、「先は見通せないが、とにかく会期を延長した上で、今後の対応を考える」、「このまま会期末を迎えると議会が終わる。議案は廃案になり、委員会に付託した陳情・請願が消滅してしまうので、それをどうするか考える」という2つの選択肢について説明があり、16日午前中開催予定の同委員会までに、各会派で検討することになった。
 同委員会は、15日も休会することに決定し、5日の代表質問開始直後に始まった議会空転は、結局、森井市長の我関せずの姿勢が継続し、何らの打開策も提示されないまま、開店休業も9日目を迎えることになった。
 本会議をはじめ、公開による協議の場から逃げる森井市長の姿勢は、1年7ヵ月前の市長選における公開討論会への出席拒否の姿と重なる。今回、対立の解消を目的とする話し合いの場において、議論をすることすら放棄しているにも関わらず、「手打ちをしたい」という言葉が、市長自身の口から平気で出てくることに、横田議長も「開いた口が塞がらない」といった表情だ。改めて森井市長のリーダーとしての資質の欠落ぶりを世間に曝すことになった。
 16日の議会開催も未定。逃げ回る森井市長の対応を待つばかりだが、いずれにしても年内に議案審議を終えることは無理な様相となっている。
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