小樽市立桜町中学校(桜1・黒川裕之校長)は、12月19日(月)5・6校時目に同校体育館で、元FM北海道アナウンサーの中田美智子さんを招き、「言葉の自由・言葉の責任」について講演会を実施した。
北海道教育委員会が道徳教育の充実に向けて実施する、道内の著名人を講師に「児童生徒の心に響く道徳教育推進事業」の一環で、HBCアナウンサーやFM北海道のパーソナリティの経験を持ち、札幌大学客員教授や中道リース・イオン北海道の社外取締役を務める同氏を招き、言葉の責任や聞き上手になること、コミュニケーションの大切さについて講演した。
5校時目は全校生徒が参加して、人と人の関係を滑らかにする言葉、共通の理解を得るコミュニケーションの大切さ、話し上手は聞き上手、聞くことの大切さに触れた。相手の話す言葉を繰り返す”オウム返し”、話し方の速さやリズムに呼吸を合わせる”ペーシング”、相手と同じ動作をする”ミラーリング”を取り入れるという聞き方のテクニックを伝えた。
また、相手を癒し、時には傷つける言葉の魔力(言霊)について、「言葉を書き溜め、言葉は自分の生きる糧にもなる。言葉の達人になればなるだけ、相手を癒すことができ薬にもなる。時には、身を守る武器にもなり、言葉の魅力を自分の味方につけて言葉と付き合ってもらいたい」と語った。
中田氏の大切な言葉は、「苦しい時は上り坂、楽な時は下り坂」。苦しい時は人生上っていて、楽な時は油断するな下り坂だと、いつも頭の中で繰り返しているという。
6校時目は、3年生78名が参加して、卒業に向けて心がけるべきことについて語り、綺麗な姿勢や笑顔・言葉使い・挨拶のポイントなど、面接でのアドバイスを実践を交えて指導。
また、2名ずつ向き合い、自己紹介や相手の良い所を褒め合う課題に、一生懸命に取り組んでいた。
岡本怜奈さん(3年)は、「私達3年年生は、受験生ということもあり、今は面接に向けての準備を進めているところです。今回のお話しは、私達にとってこれからに繋がるものばかりでした。特にお辞儀の話など、今後気をつけていこうと意識のきっかけとなりました。本日、お話ししていただいたことは、面接だけではなく、普段の生活にも役立てていこうと思います」と述べた。