観光都市小樽へ! 観光基本計画提言書


 小樽市基本計画策定委員会・李濟民委員長(小樽商科大学教授)は、市の観光振興の基本的な方針を定める「第2次小樽市観光基本計画」策定のための提言書を、12月21日(水)10:00から、市役所(花園2)2階市長室で、森井秀明市長へ手渡された。
 この提言書を基に、小樽市は、第2次小樽市観光基本計画を策定し、2017(平成29)年度から2026(平成38)年度までの10年間、小樽市が持続可能な観光都市として更に発展し、観光が市にとって重要な基幹産業であることを、市民が共通の認識を持ち、共に観光まちづくりを推進する。
1221teigensyo.jpg 2006年(平成18)年、第1次小樽市観光基本計画策定から10年が経ち、観光を取り巻く環境は変化し、持続可能な観光都市に発展するためには、新しい指針の策定が求められた。
 平成28年4月28日に、19名の委員へ委嘱状を交付し、12月まで8回の委員会を実施した。議論を重ね、観光施策を一層推進するため、第2次小樽市観光基本計画に関する提言書をまとめた。計画の期間は、2017(平成29)年度から2026(平成38)年度までの10年間。
 提言書(A4サイズ・30ページ)には、小樽をはじめ国内・道内での観光の現状、小樽観光の課題や目指すべき姿、方向性や主要施策を盛り込んだ。
 小樽観光の課題は依然として改善されず、新たな切り口での観光資源を探すことが必要であるとし、目指すべき姿としては、本物の小樽と触れ合うために、観光客と市民が触れ合う中で、新しい発見があり、また訪れたいと思う町になるために、埋もれている小樽の魅力を引き出し磨き上げ、観光客には観るだけではなく体験してもらうためにも、市民も参加する必要がある。
 観光都市として成長発展するために、市民の主体的参加なくしては成り立たず、市民が観光に積極的に向き合う取り組みを充実させ、小樽の観光のポテンシャルを引き出す。
 小樽観光の方向性のポイント・小樽の魅力を深め広げる・情報を共有するの3つから、具体的に進めるための主要施策をまとめた。
 小樽の魅力を深めるために、歴史・文化・芸術体験のプログラムを構築し、滞在型観光に向けたプランを充実させ、埠頭、運河の拠点整備と新たな誘致活動を推進させるなど提言書にまとめた。
 市長は、「私自身の思いの方向性と合致し、それをより大きく推進していただける提言書と心強く感じている。今後、具体的な計画を作り、皆さんには、実現のために力添えをお願いする」と述べた。
 李委員長は、「8回の委員会の中で、小樽の観光の課題や問題を網羅し、それに対して対策を盛り込んだ印象。具体的な施策も、どこからどう手をつけるか提案書には盛り込めなかったので、どう進めるのかしっかり見届ける作業がある」と話した。
 10月1日(土)に、ワークショップ「小樽の観光について考えよう」を実施し、市民が小樽の観光について日頃思っていることなどを話し合い、意見を聞いた。
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