クリスマスのおもちつき! 総合博物館



 師走の恒例行事「はくぶつかんのおもちつき」が、12月25日(日)、小樽市総合博物館運河館(色内2)で行われた。10:30と13:30の2回行なわれ、事前に申込みのあった家族連れなど約70名が参加。
mochitsuki1.jpg 餅つきは、俳句の冬の季語にもなっており、正月を迎えるための行事。同館では、毎年、小樽中央ライオンズクラブ(富田晃司会長)から寄贈される餅米で餅つきを開催しており、今年も餅米15kgが寄贈された。餅つきに使用する臼と杵も、2005(平成17)年に同クラブ創立46年記念事業で贈られたもの。
 餅つきの前に、学芸員から「餅つきの日取りは、『苦(九)の餅をつく』に通じるので29日や、大晦日で『一夜飾り』を嫌がった31日は避ける。今日は25日でクリスマスだが、だいたいこの日あたりに餅つきをしていた」と説明があった。
 一度に2.5kgの蒸された餅米を臼に入れ、指導員による餅つきの手本が披露された後、子どもたちが1人ずつ順に餅つき体験をした。また、会場に居合わせた外国人観光客が、珍しそうに写真撮影をする姿も見られた。
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 つき上がった餅は、例年であればその場で食べることができたが、今年はノロウィルスなどの流行のため保健所の指導で取り止めた。そのかわりに、小樽市総合博物館友の会から寄贈された伸し餅に餡子や砂糖醤油を付けて振舞われ、来場者は美味しそうに頬張っていた。
 また、子どもたちは、友の会会員やボランティアの指導を受けながら、つき上がった柔らかな餅に手古摺り(てこずり)ながら鏡餅に形作る体験を行い、それぞれ家に持ち帰った。
 博物館友の会の竹内勝治さんは、「餅つきをする機会がほとんど無くなってしまった中で、子どもたちに本物を体験してもらうことは大きな意義がある。良い思い出になると思う」と、子どもたちの喜ぶ様子を眺めながら語った。
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