絵本作家とワークショップ!小樽図書館


bookworkshop1.jpg 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、絵本作家と協力してオリジナル絵本を制作する企画を始めた。
 2月11日(土)10:00から12:00まで、同館児童室に市内在住の絵本作家・こぐれけいすけ氏を講師に迎え、子ども9名を含む18名が参加して、「どこいくの?」をテーマに絵本作りのワークショップを開いた。
 先月、こぐれ氏が絵本の表紙を8つ提案し、読んでみたいものを募った。一番多く票が集まった表紙をもとに絵本を制作しようと、1月26日(木)の締め切りまでに、50票が集まった。透明なコップから連想する「どこいくの?」が一番読んでみたい絵本に選ばれた。
 会場の児童室には、靴を脱いで座れるようリラックスなスペースを作り、参加した子ども達は寝そべったりしながら、豊かな想像力を働かせた。
bookworkshop2.jpg こぐれ氏は、「必ず皆さんの家にある見慣れたコップをキャラクターに、どこへ行ったら良いかみんなで考えよう」と、自らコップから連想するキャラクターを描き、参加者の手本になった。
 マジックやクレヨン・鉛筆・色紙などを使い、自由にのびのびとコップから連想するキャラクターを創造し、何枚も描いた。コップに顔を描いたり、ロケットにする作品が目立った。引率の母親も一緒に参加し、親子で楽しくキャラクター作りを楽しんだ。
 小学2年生の男の子は、コップから宇宙人や生物を連想して5点作った。一番のお気に入りは、手が6本ありロケットになっていて速く飛べ、いろいろなところへ行けるストーリーもできていた。
 6歳の男の子は、「コップが恐竜時代へタイムスリップし、また、次の時代へ行く」と話し、母親は「初めて図書館に来た。良い取り組みで、子ども達も集中している」と話した。
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 様々なキャラクターが50点ほど完成。そこから、ストーリーを考えた。A4の用紙を4つ折りにして冊子を作り、自分の考えたキャラクターを使ってストーリーを展開させ、夢中で取り組んでいた。
 鈴木館長は、「他の図書館でも珍しい取り組みで、絵本作家が来館してのワークショップを開催した。キャラクター作りでは、コップひとつから様々な発想があり面白い。どう絵本のキャラクターになるのか興味深い。図書館では、本を提供するだけではなく、創作の場を提供していきたい」と話した。
 絵本作りは、3月11日まで毎週土曜日に開かれ、次回18日(土)と25日(土)はストーリー作り、3月4日(土)・11日(土)は絵本の制作を予定している。
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