3月3日(金)の桃の節句を前に、昨年まで開催された「おたる雛めぐり」が中止となり、寂しさを感じているファンも多い中、小樽観光協会(色内2)では、2 月21日(火)同協会HPで、お雛様を飾る施設や店舗を紹介した「小樽おひなさま情報2017」を掲載した。
9回目でおたる雛めぐりは中止となったが、毎年参加していた小樽市総合博物館運河館・田中酒造本店と亀甲蔵・小樽貴賓館・市立小樽文学館、手作りのつるし雛を展示したふれあいサロン狸庵など、現在12ヶ所の開催期間や時間などを紹介。この情報を参考に、雛めぐりが楽しめる。
2012(平成24)年から雛めぐりに参加していた、小樽錦町の「手仕こと かぎろひ」では、今年も2月中頃から3月末まで雛人形を展示している。
7段飾りのような大きなものではなく、男雛と女雛が寄り添う小さなオリジナルの人形を楽しむことができる。
牧野有芽代表手作りの陶器の男雛と女雛20組と、娘の希紅さんが作る加賀ゆびぬきを展示。ゆびぬきは、加賀藩時代にお針子が和裁で余った絹糸と布を使って作ったことが始まりで、針仕事が上手になるようにと雛飾りにする風習がある。色鮮やかな絹糸で刺し込まれ、繊細な模様が楽しめ、ゆびぬきとしてはもちろん、指輪やアクセサリーとしても使われている。
また、2人が旅先で購入したコレクションも、店内の所々に展示されている。奈良県の和紙で作ったものや石川県の輪島塗、雛人形が描かれた土鈴や奥出雲の木彫り、宮崎県の流し雛など、各地の雛人形に出会える。
牧野代表は、「雛めぐりが中止となって残念だが、この機会に楽しんでもらいたい」と話した。
店内には、鎖帷子(くさりかたびら)の技法を応用したチェーンメイルジュエリーや、オリジナルの器、桜染めをはじめとする草木染めなど、ハンドメイドジュエリーやクラフトを展示し、販売もしている。
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