看護師へ旅立つ 市立高等看護学院卒業式



小樽市立高等看護学院(東雲町9番・並木昭義学院長)は、第47回卒業式を、3月3日(金)10:30から同校体育館で開いた。
森井秀明市長・横田久俊市議会議長・高橋克幸副議長・厚生常任委員会議員・病院関係者・在校生・父兄らが見守る中、男子2名を含む20名の卒業生1人1人に卒業証書が手渡され、慣れ親しんだ学び舎に別れを告げ、看護師として旅立つ。
otrunurse1.jpg 並木学院長は、「本学院は、今年開校50周年を迎え、良き伝統のある学校で学ぶことに誇りと自信を持ってもらいたい。学院の校歌の一節の”愛こそは わがつとめ わがいのち 私のために 愛はない”と、看護の基本の精神にいつも接し、これから医療の現場で患者さんに対して思いやり、親切に尽くすという看護の愛の心を、大いに発揮されることを期待する。医療人・社会人として元気に活躍し成長し、本学院の発展のために貢献されることを願っている」と式辞を述べた。
卒業生を代表して竹内有里さん(34)は、3年間を振り返り答辞を述べる中で、健康が当たり前と思っていたが、患者としての経験談を語り、卒業生や学校関係者からの涙を誘った。
otrunurse2.jpg 「看護師の仕事は厳しく、学ぶことが尽きない。けれども、人を相手にする仕事は感動と背中合わせであることも間違いない。自分の成長をこれほど手応えを持って感じることができる誇り高い仕事は、他にないと信じている。患者さんの人生に携わる自覚と責任を持って、一瞬一瞬を大切にしていきたい」と決意を新たにした。
卒業生にとっては最後の学院歌を歌い、温かい拍手に見送られ退場した。
川口紫帆さん(21)は、「患者さんの希望や思いを汲み取り、希望を大切にできる看護師になりたい。otrunurse3.jpg学院生活の中で戴帽式が思い出にあり、戴帽式の日をきっかけに看護の道を進むと気持ちを新たにした」と話し、藤原奈央さん(21)は、「常に患者さんの目線に立って物事を考えられる看護師になりたい。実習が一番印象にあり、病棟実習も大変だが、家に帰ってからの記録も大変だった。47期の仲間みんなが頑張っているから頑張れた。仲間の大切さを学んだ」と話した。小樽出身の川口さんと藤原さんは、小樽市立病院に勤務が決まっている。
20名の卒業生は、小樽市立病院に10名・市内の病院に1名・札幌の病院に7名、助産師と保健師を目指し2名が進学する。
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