なえぼ森の自然館 今季オープン


shizenkan1.jpg 小樽市民の憩いの場、長橋なえぼ公園(幸1)内の森の自然館が、春の訪れとともに5ヶ月間の冬期休館を終え、4月11日(火)からオープンした。
 開館に向けて、駐車場の除雪を行ったが、遊歩道はそのままで、所々に雪が残り、長靴が必要。朝から開館を待ちわびた市民が次々と訪れ、同館・志摩俊樹指導員やスタッフと久しぶりに顔を合わせ春の訪れを喜んだ。
 同公園は、四季折々の野鳥や植物を楽しめ、近隣住民の散歩コースとして親しまれている。桜の季節には、約3,000本の桜が咲き、花見スポットとして、多くの見物客が訪れている。
shizenkan2.jpg 公園内にある森の自然館は、1997(平成9)年に開設。当初は通年開館していたが、2002(平成14)年から冬期間は土・日曜日だけの開館、2003(平成15)年から冬期閉館となった。開館時にはスタッフ2名が常勤し、野鳥や野草の問合せなどに対応している。
 館内には、写真愛好家の写真展示コーナーがあり、薬師セツ子さんは、冬に同公園内で撮影したエゾリスの愛くるしい表情を捉えた4点と、キタキツネ1点の写真をオープンにあわせて差し替え展示した。
 自然に関する本のコーナーやブナ科のクリやニレ科のハニニレなど、同公園内にある29種類の木の標本や、公園内で確認できる野鳥の原寸大の木製を展示。鳥の写真を開くと特徴を分かりやすく説明しているコーナーや、蝶やテンやオジロワシの剥製も展示している。
 自然観察のためのセミナー室や木工作のためのクラフト室は、自然関連の講座に限り無料で貸し出ししている。
shizenkan3.jpg 志摩指導員は、「朝から鳥のさえずりが聞こえ、様々な動植物を楽しむことができる。毎年1万人以上の方が来館されている。シーズンが始まり、多くの方に足を運んでいただきたい」と話した。
 稲穂町在住の男性は、「水芭蕉を楽しみに、毎年、開館日に来ている」とカメラを持参していた。
 駐車スペースには、障がい者用が2台分あり、車椅子と介助が入り車椅子の回転が可能な、男女兼用のバリアフリートイレが1ヶ所ある。
 4月29日(土・祝)10:00から、「自然観察教室」を同公園内で実施。志摩指導員がガイド役を務める。小学生以上15名定員(先着順)で小学生は保護者同伴。申込みは、4月26日(水)まで森の自然館で受付中。
 なえぼ公園森の自然館(幸1-53) 月曜日(祝日の場合翌日)休館日 入館無料
 4月11日(火)〜11月10日(金) 4〜9月9:00〜17:00・10〜11月9:00〜16:00
 問合せ:0134-27-6061
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