小樽市総合博物館本館(手宮1)の屋外展示車両にかけられたビニールシートを外す作業が、4月15日(土)9:30から12:00まで行われた。
同館保存50車両のうち、屋外展示は35車両。そのうち27両に、冬の約5ヶ月間ほど、雨や雪から守るため養生シートをかけている。
4月29日(土)からの夏期開館を前に、多くの人に鉄道車両を楽しんでもらおうと、同館職員・機関士・北海道鉄道保存会会員・市民ボランティア約20名が、暖かい穏やかな天気の中、シート外しに協力した。
はじめに、手宮ホームに展示中のC12蒸気機関車から作業に取り掛かった。同車は、手宮駅で入れ替え用に最後まで活躍していた車両。
車両に結ばれた紐を、ホームに寝そべりながら外し、一斉にシートを引っ張ると、冬眠から覚めた車両が5ヶ月ぶりに姿を現した。外されたシートは、ベテランボランティアによって手際良く畳まれ、今年の秋に再び使うこととなる。
2日間を予定し、初日は12:00までで10両を目標に、次々とシートを外していった。
3回目の参加の松邑知栄さん(小6)は、「去年よりも固く縛った紐が沢山あった。ボランティアの方々と博物館の職員が力を合わせて車両を守るために頑張っていると感じた。今後も参加したい」と話した。
シートを外された車両は、4月29日(土)からの夏期営業に備えて車内清掃も済ませ、北海道で活躍した車両を楽しむ来場者を迎える。
冬期間運休中のアイアンホース号は、29日から運行を開始するため、来週から試運転を開始し通常運行までに整える。今のところ試乗会は未定。
4月16日(日)も9:30から12:00まで同作業を予定し、参加希望者は、ロープを切るカッターやはさみを持参して、同館・エントランスホールに集合する。
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