5ヶ月ぶりの勇姿 アイアンホース号運行始まる



 小樽市総合博物館(手宮1)の人気車両・蒸気機関車アイアンホース号の運行が、4月29日(土)から始まった。5ヶ月の冬期運休を経て、再会を待ちわびた大勢のファンが乗車を楽しみ、久しぶりに汽笛が手宮地区周辺に響いた。
ironhorse1.jpg 同館・伊藤公裕学芸員によると、4月に入ってボイラーの整備を始め、3日に性能検査を実施して合格。耐火レンガの乾燥を待ち、17日に罐(かま)に火を入れて蒸気を上げ、枕木を交換しペンキを塗り直し、安全弁の調整をして試運転を実施した。
 同学芸員は、「今年の運行を開始した。多くの方に楽しんでもらうために、安全運行を心がけたい」と話した。
 同館敷地内には、北海道鉄道発祥の地となり、蒸気機関車しづか号や北海道で活躍した50両の鉄道車両が保存展示されている。
ironhorse2.jpg 敷地内の線路を走行するアイアンホース号は、1909年アメリカ製の蒸気機関車で、中央ホームから手宮ホームまでの200mを、汽笛を鳴らして客車を引っぱり走行。手宮駅では転車台を使って方向転換する様子も見学でき、往復20分ほどの乗車体験を楽しむことができる。定員150名。
 土・日・祝日は、11:30・13:30・14:30・15:30の計4回、平日は、11:30・13:30・15:30の計3回、11月5日(日)まで運行を予定している。月曜日と同館休館の火曜日は運休。
 札幌から訪れ、アイアンホース号に乗車した2歳半の男の子は「楽しかった」と話し、母親は、「年間パスポートを購入して来館している。乗り物が大好きで、冬の間は見ることができなかったので、久しぶりにアイアンホース号を見て圧倒されたようだ」と話した。
 小樽市総合博物館5月のイベント情報 関連記事