「花想うとき」!石郷岡祥子写真展


 小樽市内在住の写真愛好家・石郷岡祥子さんの個展「花想うとき」が、6月21日(水)~25日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で開かれ、肉眼とは違った魅力溢れる花の世界を発表している。
hanaomou1.jpg 一昨年に初個展後、2回目となる今回は、野の花5点を含む約50点を展示。試行錯誤して、自身で色鮮やかにA4サイズにプリントしている。
 写真歴17年。2年ほど前から、帯広在住の浅井美紀さんの写真集「幸せのしずく」に魅了され、水滴写真の挑戦が始まった。
 自宅庭の花々に水滴を垂らしたり、時には、コーヒーを温め直した時にできたラップの水滴からヒントを得たり、日常の出来事を作品作りに活かし、印象深い作品が並んでいる。
 水滴の中に映し込む花は、ガーベラ・ペチニア・クレマチスなどが多く使われているが、好奇心旺盛な石郷岡さんは、様々な花を題材に挑戦が続く。時には、庭先のツララも水滴写真に活かされ、見事な作品「花つらら」が生まれた。
hanaomou2.jpg 1個の水滴から、時には数個の水滴だったり、水滴写真に終わりはない。以前から花が好きで、バックを暈したりマクロの世界は、思いもつかない出会いがあるという。
 水滴写真以外にも、静かに佇むキキョウや、ボール大の花のアリウム・ギガンチュウムは可憐な花に見せ、見過ごしてしまっているハコベも、石郷岡さんの花を想う業で、どの花よりも魅力的に写し出され、主役を飾っている。
 初日から、花好きな市民が足を運び、改めて感じる花の魅力に足を止めて見入っていた。
 石郷岡さんは、「これまでの花写真とは違った、面白さに触れた作品を観ていただきたい」と話した。
 第2回写真展「花想うとき」 6月21日(水)~25日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1・入場無料
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