米海軍駆逐艦「マスティン」の寄港に伴う岸壁手配の要請を受け、小樽市(森井秀明市長)は、6月28日(水)、岸壁の手配ができた旨を、小樽港長(梶山裕司小樽海上保安部長)宛に文書で回答した。一時は手配できないと回答していたが、結局は寄港を承諾した。
当初の寄港予定の7月3日(月)9:00〜7日(金)9:00に、小樽港町埠頭3番岸壁を希望していたが、23日付で同岸壁に商船の接岸予定があるため、岸壁の手配はできないと回答していた。27日付で、寄港日程を7月1日(土)9:00~5日(水)13:00に、港町埠頭3番岸壁又は中央埠頭4番岸壁の接岸に変更を希望する通知があった。
これを受けて、小樽市は、28日(水)の午前中に各船舶代理店に聞き取りを行った結果、現在、接岸できる岸壁の手配が可能であること、外務省が核兵器の搭載はないと判断していると回答を得たことで、判断基準をクリア。中央埠頭4番岸壁に7月1日(土)9:00~5日(月)13:00を手配した。
当初の予定を変更してまで小樽港に寄港したい理由や、親善目的とする施設訪問や交流についての予定は不明。
また、希望する岸壁を指定してきたのは初めてで、これまでの米国艦船には、寄港予定日に空いている岸壁を手配していたという。
アメリカ海軍・ミサイル駆逐艦「マスティン」は、2003(平成15)年7月に就役。2006(平成18)年から、第7艦隊・第15駆逐艦隊として、横須賀に配備されたミサイル防衛対応艦船。長さ155.1m・喫水9.8m・幅20.1m・排水トン数9,000トン・マスト高45.7m・乗組員約340名・1日最大上陸人員218人。小樽港へは、2015(平成27)年2月5日に初寄港し、今回は2度目となる。
小樽港への米国艦船の寄港は、最近では、今年2月にマッキャンベルが入港。夏の米国艦船の寄港は4年ぶりとなる。1961(昭和36)年からの調査によると、海洋調査船14隻・砕氷船1隻を含めると、今回で80隻目となる。
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