スウェーデンの現代アート作家を招聘して開催する芸術祭の実施について、北海道150年事業スウェーデン芸術祭IN小樽2018実行委員会(西條文雪実行委員長・小樽観光協会会長)が、6月29日(木)11:00から市役所(花園2)で記者発表を行った。
同会副実行委員長の山本信彦氏(小樽美術館協力会会長)のほか、芸術祭ナビゲーターを務める女優で小樽ふれあい観光大使の川上麻衣子さん、芸術祭を企画した作家・ライターで同観光大使の道伝はるかさん、芸術祭に出品する現代日本画家の大野静子さんが出席。
小樽市からは同会顧問の森井秀明市長をはじめ、実行委員を務める上林猛副市長や林秀樹教育長のほか教育委員会職員が同席した。
同芸術祭は、スウェーデン作家と親交のある大野さんとスウェーデン生まれでガラスデザイナーとしても活躍する川上さんの共通の知人である道伝さんが2人を結びつけ、スウェーデンを軸に企画を作り上げたもので、小樽市の後ろ盾で開催する運びとなった。(写真左から大野さん・道伝さん・市長・川上さん・山本さん)
主催は実行委員会となり、市のほかにも商工会議所や小樽商大、美術家等が実行委員に名を連ねるなど、今後、市内経済界や文化団体を中心に実施に向け協力を求めていく。
会期は、来年2018(平成30)年7月21日から9月16日を予定しており、7月10日頃から約3週間、6名のスウェーデン現代アート作家を招き、作品制作や市民との交流などを予定している。会場は市立美術館(色内1)を中心に屋外展示場も設ける予定。
山本副実行委員長は、「市立美術館40年の歴史の中で、初の国際芸術祭となる。来年は蝦夷から北海道になって150年、一方スウェーデンと日本が外交関係を樹立してから150年でもある。芸術祭は、150年の時を経て飛んできた渡り鳥のようなイメージに思える」と感想を述べた。
川上さんは、「小樽とスェーデンは似ており、大人が歩いてみて落ち着く街。芸術祭を契機に、小樽と北欧が繋がれば良いと思っている」と話した。
来年2018(平成30)年は、蝦夷地が「北海道」と命名されて150年を迎えることから、道では150年事業を各種企画しており、市町村にも関連事業の参加を求めている。同市長は、同芸術祭を北海道150年事業のメイン事業に位置づけることで、道と調整していると述べた。
◎北海道150年事業HP