大規模災害を想定 消防団訓練実施



 小樽市消防団(山田國雄団長)は、大規模な災害を想定した訓練を、7月9日(日)9:00から12:00まで、小樽市市民防災研修センター(天神2)で実施した。
 消防団は、火災現場では消火活動や消防隊員を支援し、災害現場でも避難誘導や救出活動に積極的に参加し、地域に密着したなくてはならない存在。18分団・437名(女性67名)の団員が所属(2017年7月現在)している。
fiertraining1.jpg 厳しい暑さが続く中、訓練には、18分団から2名以上・110名が参加。そのうち女性団員は31名だった。いつどこで想定外の大雨や土砂崩れ・地震などの災害に見舞われるか分からない。自然災害に対応した訓練が、消防団向けに開かれた。
 はじめに、新入団員を中心に、風水害の基礎知識を学ぶ研修会を実施。その後、人を搬送する方法や瓦礫に埋まった人を救出する訓練等が行われた。
 小樽市消防本部から、消防学校の教官経験のある職員が講師となり、「絶対に助ける気持ちを持つ」と、団員の士気を高めた。
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 瓦礫の下の救助者を探し搬送する訓練では、5名が1列に並び、人の名前を呼ぶなどして少しずつ前進し、耳を澄まして音を確認した。声掛けをするが、声が出せない人は音や手を上げて知らせてもらうなどのポイントを確認した。
 瓦礫からの救出では10名が2列になり、前列は声をかけて探し、後列は瓦礫を撤去する。避けた瓦礫を見分けられるように、瓦礫は決められた場所に置くこととした。毛布と棒で担架を作る方法も伝授。参加した団員は、ポイントを実践しながら、真剣な面持ちで訓練に励んでいた。
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 13分団(朝里地区方面)からは、女性1名を含む4名が参加。訓練に参加し、「職場でも活かしたいと参加した。最近は、地震以外の風水害が多い。団に帰ってみんなに今日の訓練を伝えたい」と話していた。
 女性団員は、レスキューキッチンによる炊き出し訓練に参加し、米10㎏を炊き、おにぎりと豚汁を100人分用意。参加した消防団員に振舞われた。
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