入船小学校で夢教室!銀メダリストの柔道家・杉本美香氏


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 スポーツ選手や指導者を派遣し、子ども達が一生の思い出となる夢の教室”ユメセンサーキット2017″が、5月の京都を皮切りに、国内10校の小学校で開催されている。
 公益財団法人日本サッカー協会が主催するユメセンサーキットとは、スポーツ選手等を夢先生として派遣し、目標を持って夢に向かう大切さを認識するプロジェクトで、2013(平成25)年から象印マホービン株式会社が協賛し、朝日小学生新聞が後援。今年で5年目を迎えた。
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 7月21日(金)、小樽市立入船小学校(入船3・柴田眞公子校長)で、同キット2017の7回目が開催され、柔道家でロンドンオリンピックの銀メダリスト・杉本美香氏が夢先生となり、柔道を始めたきっかけや怪我をした辛い思い出、夢を持つ大切さを語る教室が開かれた。
 3時間目に、同校5年生35名が体育館に集まり、杉本氏と初対面した。柔道家であることから、ウォーミングアップで希望者4名に投げ技をかけ、一気に距離を縮めて会場を沸かせた。
 アシスタントを交えて、杉本氏と児童が目標を達成するゲームを実施。作戦会議を開きながら、みんなで意見を出し合い、失敗を繰り返したが最後は成功し、達成感をハイタッチで分かち合った。
yumesensorkit3.jpg 投げられた児童は、「強く投げられてびっくりしたが、楽しかった」と満足した様子。ほかの児童も、「作戦会議では、掛け声をかける・小またで歩くなどを話し合い、最後に成功した」と話した。
 4時間目は、視聴覚室で杉本氏が講師となり、試合映像を鑑賞した後、「笑顔」をテーマに、怪我に悩まされながらもメダリストになるまでの体験談を交えて語った。
 体も大きく力も強い杉本氏は、友人のお母さんの進めで柔道を見学し、人が投げられる光景に一目惚れ。1ヶ月かけて両親を説得し、小学5年生から柔道を始めた。
 小学6年生で、オリンピック選手になる夢を描くも、幾度も怪我をした。高校2年生で全国大会で初優勝し、友人や家族の笑顔で、また頑張ろうと思った。
yumesensorkit4.jpg大学3年で日本一に。支えてくれる人がいることに気付き、オリンピック出場を目指した。
 2012(平成24)年、27歳でロンドンオリンピックに出場し、銀メダルに輝いた。同年に現役を引退した。2位で悔しかったが、みんなに喜ばれ、自分を許すことができたという。
 児童はそれぞれの夢を発表し、杉本氏は、「夢に向かって笑顔を大事に、毎日頑張ってください」とエールを贈った。
 柴田校長は、「新しい学校でも色々なことにチャレンジし、夢を持って進んでもらいたい」と話し、2018(平成30)年3月末で閉校となるため、特別に、6年生32名にも午後から教室が開かれた。
 ユメセンサーキット2017