個性豊かな作品 燦の会と小樽水彩同好会展


 市立美術館(色内1)1階を会場に、個性豊かな作風の「燦の会」と「小樽水彩同好会」の作品展が、7月20日(木)から23日(日)まで同時に開催されている。
rinnokai1.jpg 講師は、どちらも三留市子さんが務め、はっきりとした色使いでいきいきとした作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。
 第21回燦の会水彩画展(川原千鶴子代表)は、道新文化センター(稲穂2)で毎週木曜日、昼の部と夜の部に分かれて教室を開き、水彩画を学んでいる。
 会名の”燦の会”は、「太陽の如く、燦々と明るい気持ちで描こう」の意味が込められいる。毎年、真夏の時期に、1年の集大成を発表している。
 今回の作品展では、昼の部6名のうち5名・夜の部7名全員と三留講師の13名が、39点を展示している。男性1名の他は女性で、会場には、華やかに描かれた女性らしさを伺える作品が並んでいる。
rinnokai2.jpg 唯一の男性・中泉勇さんは、得意とする納屋を40号に描き、インパクトのある作品に。
 小中圭子さんは、身近なものを題材に、桜やチューリップ・小菊など、綺麗な色使いで描き、三留講師の「花は汚さないように綺麗な色で描く」というアドバイスを意識し、作品作りをしているという。
 湊俊子さんは、貝殻を画題にすることが多く、背景にも気を配っている。また、猫の毛並みを柔らかに丁寧に描き、今にも動き出しそうな猫の作品を出展。
 八幡郁子さんも得意なソーイングで、志摩ひろみさんは、ドイツ旅行の思い出の1枚で、15世紀の建物を描いている。
 川原代表は、「仲間と語り合いながら絵を描くのを楽しんでいる。この機会にご覧いただきたい。初心者も大歓迎です」と仲間も募っている。
 第21回燦の会水彩画展 7月20日(木)~23日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
 第37回小樽水彩同好会展(舎川栄子代表)は、小樽・余市・札幌に住む男女10名と三留講師の43点を展示している。
suisaidoko1.jpg F40号以上の大作が13点もあり、見応えのある作品展。会員は、週1回市民センター(色内2)に集まり、画題は当番制で、庭に咲いた花など身近な物を持ち寄り、先生の指導を受けながら学んでいる。
 作品展では、それぞれが好きな分野で新作と合わせて出展。ベテランの会員が多いが、作品展のプレッシャーを感じつつ、緊張感を持って発表しているという。
 風景画を得意とする久野省司さんは、冬枯山や水芭蕉とハンの木など、どれも臨場感に溢れ、枯れ草のざわめきや小川のせせらぎが聞こえてきそうだ。アジサイの花びらひとつひとつを丁寧に描き、色使いも優しくバックの色と溶け合い個性を引き出している。
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 川端良子さんは、人物画3枚を出展。親戚の3兄妹を描いた作品は、3人とも主役で表情が豊かに描かれている。
 太田喜久代さんは、F50の大画面一面に牡丹や鰊を勢い良く描き、見る人にインパクトを与えている。
 
 舎川代表は、春を待つ室内のシクラメンと窓の外の雪景色を作品に、薔薇と猫男爵を描いた新作も合わせて出展し、「それぞれの個性が出ている作品をご覧いただきたい」と話した。
 第37回小樽水彩同好会展 7月20日(木)~23日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民1・2ギャラリー 入場無料