海の安全を守る!海保総合訓練に約900人



 第一管区海上保安本部(港町5)は、7月22日(土)10:00と14:00の2回、小樽港沖合海域で、巡視船艇と航空機が参加する総合訓練を、9年ぶりに実施。
 招待客や抽選で招かれたファン各回900人が、人命救助や密輸容疑船を追尾し逮捕するなどを間近で見学。迫力ある訓練を楽しんだ。
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 総合訓練は、総合的な警備能力の強化及び海難救助技術等の向上を目的として実施され、2008(平成20)年以来、久しぶりとあって、海保ファンにとっては待望の訓練再開となった。
 午前と午後の2回に分けて、各回ともに職員245名と小樽近郊の乗船希望者や招待客ら約900名が、釧路海上保安部所属の巡視船そうや(釧路海上保安部所属・3,100トン)に体験乗船し、潮風に吹かれながら、本番さながらの訓練を見学。
0722kaiho2.jpg 小樽海上保安部所属の巡視船そうや(1,500トン)をはじめとする巡視船艇5隻・航空機2機(おおわ・えとぴりか)とヘリコプター(せきれい)1機が参加して、大規模な訓練を繰り広げた。
 小樽港沖合い5、6kmで、以下の通り訓練が実施された。
 ●船隊訓練 巡視艇と航空機等が隊列を組んで巡視船そうやの右側をすれ違う。
 ●高速機動連携訓練 巡視船・航空機が連携し、高速航行による船体運動を行う。
 ●海難(人命)救助訓練 船舶での火災を想定し、負傷者を巡視船艇、航空機に救助訓練を実施。
 ●密輸容疑船捕捉訓練 逃走する密輸容疑船を、巡視船艇・航空機が連携し、追尾・停泊措置を実施。警告弾を打ち、正当防衛射撃が行われ、海上保安官が容疑船に移乗して被疑者を逮捕する。
 ●フェアウェル(見送り) 参加した巡視艇の職員がパフォーマンスを披露し、空から航空機も見送りに参加。

 1時間ほどで予定していたすべての訓練を無事に終了。札幌在住の親子3人で訪れた家族は、「詳しい内容を知らないで応募。初めて参加したが迫力があり楽しかった。海上保安部では、海洋調査など色々な仕事をしている」と話した。
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