小樽日本画協会展!水墨画・日本画22点


 小樽日本画協会展(上田入子代表)が、8月9日(水)から13日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で開催中だ。39回目の今回は、会員9名による水墨画15点と日本画7点の計22点を展示している。
nihongaten1.jpg 市内で年一度定期的に日本画の作品展を発表しているのは、同協会展だけとなり、
市民が日本古来の伝統的表現や様式に基づく絵画・日本画に触れる貴重な機会となっている。
 会員の一島喜明氏は、生涯学習プラザで水墨画を指導し、その生徒3名も出展。代表の上田氏は、自宅の押入れの襖に、裏山の雪解け時期の風景を描いた大作を発表した。
 襖の紙をはがし、日本画用の雲肌麻紙を貼って、金箔を一面に貼り、濃いめの膠を全面に2度塗りして下地を作ってから絵を描き始めた。アカゲラがアクセントになっている。
 また、赤井川の牧場で羊の仔が生まれ、その時に見た仔羊の優しい表情を日本画で描いた。まつげや毛並みを細かく丁寧に描き印象深い作品。
nihongaten2.jpg 工藤葉子さんは、水墨画で「harbor」と「蒲」、日本画で「青いパパイヤ」を、千葉晃世さんは、「赤いぼたん」や「花」、線にスピード感がある「菩薩」の日本画3点を発表。
 粒状や液体の膠、岩絵具や筆などの日本画独特の道具を展示し、来場者の興味をそそった。
 上田代表は、「それぞれの個性が反映された作品展。日本画人口が増えず、興味のある方は連絡を」とPRした。
 第39回小樽日本画協会展 8月9日(水)〜8月13日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1 入場無料
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