藤田講師を偲ぶ!一檣会7名全員の作品展


issyoukai1.jpg 第一管区海上保安本部現役職員とOBが集まる一檣会(三部正雄代表)の、年に一度の集大成「一檣会展」が、8月9日(水)から13日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開催している。
 歴史を重ね45回目となる今回は、札幌・北広島・小樽在住の全会員7名のパステル・水彩・油彩の33点と、創立当初から講師を務め昨年亡くなった藤田勇一氏の遺作2点を展示している。
 郵便局員だった藤田氏に講師を依頼し、1973(昭和48)年に、同本部10名の職員で絵画同好会を立ち上げたのが始まり。
issyoukai2.jpg 会員から公募して決めた会名の一檣会は、第一管区の「一」と、船のほばしら(マスト)を表す「檣(しょう)」の文字を使い、常に天を指しているマストのように、天に向って伸びようという心意気を表しているという。
 転勤族ということもあり、年々会員が減少したが、合同庁舎(港町5)4階の会議室に、毎週水曜日17:00以降に集まり、絵の勉強を続けてきた。
 藤田講師が亡くなり、各自で絵を描き続け、藤田講師を偲び、思い出の作品を持ち寄った。ユーモアがあり褒め上手で明るい藤田講師がいない、初めての作品展となった。
issyoukai3.jpg 藤田講師は海岸の絵が得意だったこともあり、三部代表は忍路海岸を、伊藤琴さんは忍路湾を、末広孝吉さんは船の絵を、戸梶佳子さんは海からの絵葉書、宮内健さんもオタモイ海岸や塩谷海岸、村上真智子さんも浜辺を、米本孝さんも赤岩海岸と、全員が海にちなんだ絵を出展。藤田氏の遺作は、祝津海岸と向日葵の2点。
 村上さんは、絵のモデルを頼まれて参加したのがきっかけとなり、妹の道具で絵を描き始めたエピソードを語り、藤田氏を偲んだ。「先生のいない初めての展覧会。みんな頑張りました。ぜひ皆さんに観てもらいたい」とPRした。
 第45回一檣会 8月9日(水)~13日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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