未来に遺したい北運河 青年会議所イベント



 一般社団法人小樽青年会議所(杉本憲昭理事長)は、北運河の魅力を伝える「北運河ルネサンス2017」を、9月2日(土)・3日(日)の2日間13:00から21:00まで開催。初日から、大勢の家族連れが来場し、北運河の歴史に触れ催しを楽しんだ。
kitaungarenaissance1.jpg 北運河は昔の面影を保ち、幅40mで当初のままで現存し周囲に歴史的建造物も多いことから、「未来に遺したい小樽の魅力を伝えたい」をコンセプトに、同会議所メンバー約40名が一致団結して同事業を2015(平成27)に初開催。小樽遺産ツアーやイルミネーションバルーンを彩る催しを開いた。
 8:00から、七色に変色するイルミネーションバルーン320個を北運河に設置し、ステージイベントやビアガーデン、小樽遺産ツアーなどが開かれた。
 会場に設置した椅子に腰を下し、菁園中学校吹奏楽部やジャズライブの演奏を聴きながら、飲食を楽しんだ。
kitaungarenaissance2.jpg 日本遺産登録に向けて、小樽市産業港湾部担当職員による説明も盛り込み、14:00から小樽遺産ツアーを実施。同メンバーのガイドで、3チームに分かれ約60名が参加、北運河地区の魅力を再発見する機会となった。
 同所が育成している小樽の若者が担当する「ルネサンスオリジナルブース」では、バルーンをイメージしたカラフルな飴玉を、オリジナルパッケージで販売。小樽の版画家一原有徳の作品づくりを再現して、鉄製のガス灯の形の焼印を炭で熱し、燃えにくい紙に押したカードを製作する鉄の版画体験では、自分で作った作品を記念に持ち帰ることができ、スーパーボール製作体験でも好きな色を選んで作り、参加者はそれぞれにイベントを楽しんでいた。

 

 北海道鉄道文化保存会所有のトロッコを借りて乗車体験も実施。ツアー参加者は無料で、それ以外の希望者は100円で乗車できる。
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 市内小4の女子は、「ツアーやスーパーボールを作りに参加した。力が必要だったがしっかりできた。ガス灯の焼印も上手くいった」と話し、同じく小3の男子は、「ツアーに参加して鉄道のことを教えてもらった」と話した。
 19:00からイルミネーションバルーンの点灯式が行われた。運河公園噴水と北運河を囲むように全長400mに設置された320個のバールに灯を灯すと、七色に変化するバルーンが風に揺れ、運河の水面に反射して幻想的な光景に包まれた。
 3日(日)も同会場で、13:00から21:00まで開く予定。
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