テロの脅威に対応!港の保安対策総合訓練

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 平成29(2017)年度小樽港保安対策総合訓練が、10月13日(金)9:30〜11:15、新日本海フェリー旅客ターミナルと小樽港勝納埠頭2番岸壁及び周辺水域で、小樽港保安委員会及び小樽港危機管理コアメンバーが合同て、ソフトターゲットを標的とした不審物処理・陸上や海上での捕捉訓練等の実践的テロ対策訓練を実施した。
terrotraining1.jpg 有事に備えた各関係機関の迅速な情報共有と対応能力の向上を図り、港湾危機管理体制の強化を目的としたこの訓練は、小樽港保安委員会が主催。
 新日本海フェリー株式会社、札幌方面小樽警察署、警察本部機動隊、小樽市産業港湾部港湾室、小樽市消防本部、小樽海上保安部、第一管区海上保安本部千歳航空基地、函館税関小樽税関支署の8団体約80名が参加した。
 訓練に先立ち、小樽港保安委員会・大野肇委員長(港湾室長)は、「有事に備えた訓練を積み重ね、小樽港の危機管理体制の強化と危機意識の喚起に繋がる重要な訓練。昨今のテロの脅威は、善良な一般市民にまで及び、市民の生命の安全確保のためには、テロ対策強化は極めて近々の課題。テロは、比較的守られていない多数の人々が集まる施設ソフトターゲットを攻撃するものが増加傾向にあり、今回は、フェリーターミナルで不審者と不審物を発見した想定訓練を実施した。今回の訓練が実りのあるものとなることを祈念する」と挨拶。
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 小樽港危機管理担当官・梶山裕司海上保安部長は、「各機関それぞれの特徴を活かし能力をフルに発揮してもらいたい。各事案の同時多発や平行した対処が求められることを念頭に、各機関の総合連携を意識して訓練にあたっていただきたい。テロの脅威は益々高まり、われわれ危機管理に携わるものとして、日頃からの密航・密輸といった事案を水際で阻止し、関係機関の情報交換を密にして、組織的な実働訓練を積み重ねることが、安全確保に繋がる」と述べた。
 今回、新日本海フェリー株式会社が初参加し、フェリーターミナル内で、不審物処理と避難誘導訓練が実施された。同職員がターミナル内を巡回中に不審物を発見。関係機関に通報するとともに、乗船客等を避難誘導した。不審物が爆発物である可能性があり、機動隊爆発処理班による不審物処理・回収・搬送を行った。
terrotraining3.jpg 勝納埠頭2番岸壁では、立入制限区域内に巡回警備中の保安要員が不審者を発見。埠頭保安管理者の指示により、荷役等を行う港湾関係者を区域外へ避難誘導し、安全を確保した。
 陸上捕捉訓練では、臨場したパトカーが不審者を発見。発砲・抵抗し、警察官と銃撃戦となったが、制圧し逮捕した。不審者の1人が負傷したため、救急搬送を実施。
 海上捕捉訓練では、逃走を図る不審な小型船を発見し、同千歳航空基地の航空機と海保の巡視艇すずかぜとゴムボート2隻が、逃走する船を追跡し進路を塞いだ。発砲して抵抗したことから、同巡視船等からも警告弾を発射。制圧し逮捕した。
terrotraining4.jpg 貨物検査訓練では、税関による貨物のX線透過検査で爆発物を発見し、警察へ通報。爆発物処理班が現場に到着。防具服の処理班が、爆破物処理のための重機を使い、爆破物対策車で搬送した。
 不審者グループが全員逮捕され、不審物も無事に処理され、保安委員会の対策本部は解散し、1時間を超える訓練は無事に終了した。
 小樽危機管理副担当官・山口広行警察署長は、「陸・海・空の持てる装備指揮対応を有効に活用して、本番さながらの訓練で頼もしく感じた。テロ事案を含め事件事故は、想定外さらに厳しい要件の中に起きるもので、さらに訓練を繰り返し、各機関の機能を、さらに知識や力を上げていかなければならない。小樽港の保安上の万全を期すためにも、これからも機関の連携を密にして、訓練を繰り返し、もっと力をつけていかなければならない」と講評を述べた。
 小樽海上保安部〜平成29年度小樽港保安対策総合訓練のおしらせ
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