小樽市立高等看護学院(東雲町9・馬渕正二学院長)は、第50回目となる戴帽式を、11月10日(金)10:30から、同学院2階体育館で開き、来賓・教職員・父兄・在校生がその様子を見守った。
男子2名を含む戴帽生30名が、1人ずつ登壇し、教員からナースキャップを頭(こうべ)に、エンブレムを胸につけてもらい、看護師への意識を高め責任の重さを改めて感じていた。
戴帽式は、今年4月に入学した1年生が、病院実習を行う前に教員から学生1人1人に、女子はナースキャップ、男子はエンブレムが与えられる儀式。同学院では、毎年この時期に行っている。
馬渕学院長は、「戴帽式は、実習に挑むにあたり初心に帰り、看護師になるという決意を新たにする良い機会でもある。今の看護や医療には、どのような人材が求められているのか、より良い看護のために、自ら進んで学んでいただきたい。皆さんの周りには成長を楽しみにしている家族や学院の先生がいることを忘れずに、日々精進してもらいたい」と式辞を述べた。
在校生を代表して吉田真子さん(3年)は、「今までやこれから出会うすべての患者さんに感謝し、そこで得られる多くの学びを忘れてはならない。戴帽式を終え、学科試験や基礎実習など乗り越えることが難しいと感じることも多くあった。看護の路を歩み、切磋琢磨する仲間と皆で支え合い、純白のナースキャップに患者さんを思いやる気持ちと、看護師という職業の使命感を刻んだことを思い出してください」とエールを贈った。
ナースキャップとエンブレムをつけた戴帽生は、ステージ中央のキャンドルから灯りを受け取り、父母の前を一周。全員が壇上に並ぶと、キャンドルの灯りの中で、ナイチンゲール誓詞を朗読。最後に学院歌を合唱した。
恵庭市から通学している佐々木悠花さん(19)は、「高校生の時にインターンシップで看護師になりたいと思った。ナースキャップをつけ、改めて看護師になると実感した。これから実習が始まり、身を引き締めて頑張っていこうと思う。技術力はもちろんだが、患者さんに寄り添える看護師になりたい」と話した。
小樽在住の松田美優さん(18)は、「母が看護師であこがれていたこともあるが、中学2年生の時に足を怪我して入院し、看護師を見てなりたいと思った。ナースキャップをつけて、改めて自分は看護師の道へ進むのだと実感が湧いた。これからみんなで力を合わせて実習を乗り越え、30人みんなで看護師になりたい。患者さんとのコミュニケーションを通じて、患者さんがどう思っているか察して、1人1人に合った看護ができる看護師になりたい」と話した。
実習は、12月10日(日)から2週間、市立小樽病院(若松1)で行われる予定。
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