小樽在住ピアニスト・中川和子氏の定期演奏会「ハンマークラヴィアコンサートvol.35」が、12月8日(金)19:00から、市民センター(色内2)マリンホールで開かれた。主催は中川和子ファンクラブ”ハンマークラヴィア”(金丸智子代表)。
一気に20cm以上の降雪があり、54cmとなる大雪に見舞われたが、コンサートを楽しみにしていた中川ファンが大勢訪れた。
今回、中川氏にとっては珍しく、シューベルトを選曲。中川氏ならではのシューベルトを奏で、ファンタジーの世界へ誘った。
プログラム前半は中川氏のソロで、モーツアルトのソナタイ長調KV.331(トルコ行進曲)とシューベルトのソナタイ短調Op.164・D537を演奏。
後半は、大阪府出身で恵庭市在住で北海道文教大学講師の西野美穂氏との連弾で、シューベルトのロンドイ長調Op.107・D951と幻想曲へ短調Op.103・D940を演奏した。
観客は、心に響くピアノの調べに聞き入り、しばし大雪を忘れ、クラシックを堪能した。
アンコールは、中川氏のソロでシューベルトのセレナーデを演奏。西野氏との連弾でも観客のアンコールに応え大きな拍手が贈られて、20:45に終了した。
札幌から家族で訪れた熊澤百香さん(15)は、4歳から中学校2年まで中川氏にピアノを教わっていたという。「小さい頃からずっと変わっていなかった。静かな感じがして、いつもと違うのかなと思ったが、中川先生らしさも力強さもあった。これからも元気に活動してください」と話した。
同氏のファンクラブは金丸代表が中心となり、1990(平成2)年に小樽で発足。年2回もしくは1回のスタンスでコンサートを開催。プロの生演奏を若い世代にも楽しんでもらいたいと、高校生以下は無料としている。
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