馬の絵作品展小樽巡回展 市立小樽美術館


 第23回馬の絵作品展「ありがとう馬さんたち」小樽巡回展が、12月13日(水)から24日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。
 北海道河東郡鹿追町の神田日勝記念美術館が主催して、画家・神田日勝の絶筆「半欠けの馬(未完)」にちなみ、全国の小中学生を対象に、”馬”をテーマにした作品を公募。
umanoeten1.jpg 今年度は1,000点以上の作品が集まり、その中から受賞・入選・佳作と、小樽巡回展用に市内小中学生の応募作品と合わせて54点を展示している。馬を良く観察し、日常的に馬と慣れ親しみ、馬の表情豊かな作品が来場者の目を楽しませている。
 この作品展は、北海道の開拓の歴史は人と馬との歴史であり、かつては馬の力は農作業でも重要で、馬を愛し、馬の絵を沢山描いた農民であり画家であった神田日勝の残した志を振り返り開かれている。
 作品の出展を目的とした、馬を見る機会があまりない子ども達に馬の写生会を、8月4日(金)に、トンデンファームホピの丘(赤井川村)で行い、12名が参加した。こども絵の教室講師の松本公子氏が同行し、実物の馬を観察して描く子ども達にアドバイス。8月12日(土)同館で、松本氏の指導を受けながら、作品を完成させ出展。
umanoeten2.jpg 台に置かれたにんじんを食べる馬を表情豊に描いた、朝里小学校2年の山岸小雪さんの作品が、帯広市教育研究会図工美術部会長賞を受賞。そのほか、入賞に2点・佳作4点が選ばれ、市内の子ども達にとって励みになる結果となった。
 最高賞の文部科学大臣賞に、釧路市立鳥取中学校3年・加納楓花さんの作品が選ばれ、今年度のポスターに起用されている。
 写生会に同行した同館・星田七重学芸員は、「厳選された作品が並び、年齢に関係なくどれも素晴らしい作品。生き物を描く機会がないため、写生会を開き、馬を見ながら作品作りに励んでいた」と話し、多くの来場を呼び掛けた。
 第23回馬の絵作品展「ありがとう馬さんたち」小樽巡回展
 12月13日(水)〜24日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)・19日(月)休館
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的キャラリー 入場無料
 神田日勝記念美術館
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