知産志食しりべし!花園小で特別授業!


 小樽市商工会議所の「知産志食しりべし」キャンペーン実行委員会(杉江俊太郎委員長)は、市内の子どもたちに地元の食材を使った特別授業を実施している。
chisanshisyoku1.jpg 1月31日(水)、小樽市立花園小学校(花園5・仲倉優校長)の6年生44名は、銀山産のブルーベリーを使ったデザート、ブルーべリームースの特別授業に参加した。
 講師には、スイーツカフェ&フレンチレストランのル・キャトリエム(色内2)の漆谷寿昭代表が務めた。
 8:50から10:25までを6年2組21名が、10:45から12:20までは6年1組23名が、同校家庭科室で調理実習を行った。
 同所は、後志産農水産物の認知と消費、活用拡大を通じて、将来的な雇用や生産人口の増加に繋げることを目指す啓発活動「知産志食しりべし」キャンペーンの一環として、ローカルフードチャレンジやスタンプラリー等を実施。今回の特別授業もそのひとつで、3年目を迎えた。
chisanshisyoku2.jpg
 年に4校ずつ、市内で活躍するプロの料理人が講師となり、学校に出張して授業を実施。2017(平成29)年度は、朝里・望洋台・奥沢小学校、最後に花園小学校の4校で行われた。
 これまで出汁のとり方やジャガイモを使った料理やジャム作りなどを行ってきたが、デザートは初めてのメニュー。はじめに、漆谷さんから説明を受け、4つの班に分かれて調理を行った。
 卵白を使ってメレンゲを作りに苦戦していたが、各班、説明通りに真剣に取り組んで作ったムースを、人数分のカップに絞り入れ、冷蔵庫で冷やし完成させた。
chisanshisyoku3.jpg 漆谷さんは、子どもたちに、「アメリカやカリフォルニア産のブルーベリーは、熟す前に収穫して、日本に到着する頃に丁度良くなるようにしているのに対し、後志産のブルーベリーは、一番美味しい時に収穫したものを使うことができる。良い環境にあり、近くに住む特権だと思う。デザート作りも勉強も一生懸命すれば良いものができる」と話し、特別授業は終了した。
 完成したブルーベリームースは、5時間目に試食し、後志の食材を使ったデザートを全員で味わった。
 漆谷さんは、「今回の調理実習で学んだことを、家族と一緒に作ったり、家族との会話で話したりすると思う。すべての工程に手を抜かずにみんな真剣に参加していた」と話した。
 仲倉校長は、「この授業は、食育の観点から学び、後志の農産物を知り、プロの調理人に教わることでキャリア教育にも繋がり、食に対する考えも深まり、とてもありがたい」と感謝していた。
 小樽商工会議所
 関連記事