代表質問始まる! 市議会第1回定例会


 小樽市議会(鈴木喜明議長)平成30(2018)年第1回定例会の代表質問が、2月26日(月)13:00から市役所(花園2)議場で始まった。
 冒頭、21日の議会初日に陳謝文を読み上げる懲罰を拒否した石田博一議員に対する再度の懲罰動議について採決が行われ、同議員へ7日間の出席停止の懲罰を科すことが全会一致で可決された。
 続いて、自民党・濱本進議員と共産党・新谷とし議員がそれぞれ代表質問を行った。
 濱本議員は、森井秀明市長が提案説明において「大変厳しい財政状況」として、窮余の策で財政調整基金17億9千万円を取り崩して収支を合わせたにも関わらず、市長交際費を33.3%増額したことは、会社経営など社会常識から考えても信じられないと指摘し、市長に、「小樽市の経営者としての自覚や見識があるなら即刻減額修正すべき」と質した。
 これに対し市長は、交際費の増額は、市民と会話をするため町会の総会等への出席が増えているといったことを理由に、減額する考えは無いと答えた。
 同議員は、「交際費についてはどう考えてもおかしい。市長は本当に公務で各種の会合に行っているのか?自分の次の市長選挙を見据えた上で参加しているのではないか?そうであれば自分の収入から会費を払えば良い。払えないような収入ではない。さらに財政状況が厳しいと認識しているなら、なおさら自分で払えば良い」と、減額を否定する市長に強く質した。0226council.jpg
 市長の収入は、条例に定められており、現在は年額約1,340万円に上る。
 新谷議員は、除排雪について、今シーズンは降雪量・積雪深ともに前年を上回っているにも拘わらず補正予算が提案されず、さらに現在までの予算執行率が前年に比べて6%低いのは、除排雪の抑制の疑いがあることを懸念した。
 市長は、抑制を否定した上で、「補正予算の計上は考えていないが、今後の気象状況次第で何らかの予算措置をしたい」と答弁した。
 同議員は、除雪費に不足を生じた昨シーズンは流用で対応したにも拘わらず、「何らかの予算措置」と答える財政規律にだらしのない森井市長に対し、しっかり補正予算を組むよう糾した。
 同議員は、「市民が望んでいるのは安心して外出できる除排雪だ。高い雪山で人も車もお互い見えず危険な上、赤岩の停留所では雪山の影になってバスに置いていかれた人もいる。稲穂小学校前も車の交差ができず、朝里小の横通りも同じ状況。花園小では通学路も確保されず、最上小・桂岡小など、あちこちで大変な状況になっている」ことを指摘し、まず排雪して高い雪山を無くして見通しを良くするため、しっかり予算執行するように強く要望した。
 市民との会話は、市長と語る場を設定し、市長と会話したいという市民には市長室を開放するなど、やろうと思えばいくらでもお金をかけないで行うことができるはずだが、そういう努力を見せずに交際費を増額する一方で、きめ細やかな除排雪を約束しておきながら、抑制を疑われるような除雪業務を続ける森井市長の迷惑を一番に被っているのは、まるで雪山の間の塹壕のような歩道を危険な思いで歩行する市民だろう。
 質問要旨
 H300226 小樽市議会本会議 懲罰動議採決、代表質問 濱本議員
 H300226 小樽市議会本会議 代表質問 新谷議員