森井予算の修正案を可決!第1回定例会閉会


 小樽市議会(鈴木喜明議長)は、3月20日(火)に第1回定例会の最終日を迎え、森井秀明市長の最後の政策予算案を8億324万1千円減額する修正案を可決して閉会した。
 修正案の大部分を占める除排雪関係経費ついては、市長公約のきめ細やかとは程遠い今冬の除排雪が、来年度も繰り返される恐れがあり、検証が不足していることや塩谷の雪捨場の新たな開設は、市民や業者にとって使用勝手が悪いなどとして、除排雪業務委託料や雪処理場等関係経費計7億8,444万円が減額された。
0320council.jpg 財政が厳しいと森井市長が口にしているにも拘わらず、増額した市長交際費や執行見込みのないIT関連企業等誘致促進補助金、見込みが過剰となっている創業支援事業費など計1,425万円を減額。
 また、市長が中断すると宣言し物議を醸している港湾計画だが、その改定事業費として計上された20万円は矛盾しているとして減額した。
 海水浴シーズン中、消防職員3名を銭函に常駐させる水難救助体制整備事業費435万1千円は、銭函地区に特化して体制を固定する前に、死亡事故の発生している禁止区域での遊泳を防ぐ手立てや市内全ての海水浴場の監視・救助体制の現状を確認・分析するなど、やるべきことは多々あるとして減額された。
 予算修正案の可決のほか、森井市長の条例違反に対する給与減額条例案が、1ヶ月50%減額とする内容に妥当性が無いなどとして3度目の否決となった。
 これを受け、森井市長は、否決されたのを議会のせいにしている場合では無く、市長の当然の務めとして、条例違反に対する自らの責任を果たすための再検討はもちろん、市民のためのより良い除排雪や、水難防止の手立てを早急に練り直すことが必要となった。
 森井市長の任期4年目の当初予算が減額されたことは異例であり、森井市長に予算を自分勝手にさせない市議会側の意思の表れで、森井市長には強烈な一撃となった。
 H300320小樽市議会本会議1予算特別委員長報告 討論 採決
 H300320小樽市議会本会議2その他委員会報告 討論 採決
 関連記事