本に親しむ としょかん発子ども読書の日



 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、こども読書週間(4月24日~5月12日)に合わせ、5月6日(日)に「としょかん発おたる子ども読書の日」として、館内で多彩なイベントを催し、親子連れで賑わった。
0506bookevent1.jpg 同館では、子ども読書活動の推進を図ることを目的に、昨年11月3日(文化の日)に、第1回子ども読書の日を開催し、同館司書や市民ボランティア・学生・留学生の協力を得て、子どもと本を繋ぐ多彩な催しを企画し、延べ500人が来館。今回は2回目となる。
 10:00から折り紙で「かざぐるま」を製作する自由工作コーナーと館内3ヶ所を巡る「としょかんクイズラリー」を開き、いつもは静かな館内も子ども達の楽しむ声が響いた。
 10:30からは、小樽在住の絵本作家・ごくれけいすけさんが、同館で製作した3作目の絵本「じょせつしゃジョセフ」を完成させ、11:00から新作発表会で、ユニークな読み聞かせを行った。
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 こぐれさんは、毛糸の帽子などの防寒具を身につけて雪かきスコップを持ち、児童室に登場。70名以上の親子が集まり、完成したばかりの作品の読み聞かせに聞き入った。
 主人公のジョセフは、ロータリ除雪車で、こぐれさんは、「小樽ならではの灯台や海に雪を捨てるシーンなど、小樽で見たことのある風景を物語に組み入れた」と話し、除雪機をテーマに、「はたらく車」に関するアニマシオンを実施し、間違い探しの「ダウトを探せ」や、「除雪機ってどんなもの?」と、株式会社NICHIJOのHPを参考に、除雪車について紹介。
0506bookevent3.jpg じょせつしゃクイズでは、最高スピードや荷台を雪いっぱいにするためにかかる時間等について、子ども達にとっては難問も多く、真剣に考えてクイズに答えようと、会場は熱気に包まれた。
 アンコールでは、2作目の「たこドリル」の読み聞かせがあり、親子で楽しい時間を過ごした。
 こぐれさんは、2016(平成28)年の小樽図書館100周年記念行事を機に、図書館で製作活動を始め、物語を連想する8つテーマを提案。来場者の投票により「どこいくの」「たこドリル」の2作を発表。
 3作目に、小樽の冬になくてはならないロータリ除雪車をテーマにした新作を発表。こぐれさんのユニークな読み聞かせは、毎回人気があり、笑いの渦に包まれていた。
0506bookevent4.jpg 次回は、人気投票4位の「こまったライオン」を製作する予定だ。
 毎週土曜日の午前中に、同館児童室で絵本を製作しており、こぐれさんにとって、同館は、「静かで尊い時間。一緒に絵を描こうよ」と話した。
 三枝茉唯ちゃん(5)と妹の希唯ちゃん(3)は、「たこドリルが好き。楽しかった」と話し、母親は、「お兄ちゃんが学校からもらう図書館の案内で知り楽しませてもらった。映画なども利用している」と話した。
 14:00から2階視聴覚室で、おたる子ども劇場「ぐぅちょきぱぁ」による人形劇「こぶとりじいさん」と、ペープサート「花さかじいさん」や手遊びが行われた。
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