議会空転!森井市長のあいまい答弁


 小樽市議会(鈴木喜明議長)第2回定例会の会派代表質問・質疑及び一般質問が、6月13日(水)、市役所(花園2)議場で行われ、共産党・小貫元議員、無所属・石田博一議員がそれぞれ質問した。
 小貫議員は、2017(平成29)年度決算見込みを受け、市民が最も関心を寄せている「財政が良くなっているのか、悪くなっているのか」の状況について、市長の見解を質した。
0613council.jpg 市長は、市税収入やふるさと納税額の増額に触れながら、「地方交付税の今後の動向が不透明であり、公共施設の老朽化などの財政需要も見込まれるため、依然として厳しい」と、あいまいな答弁を行ったが、一方で財政部長は、「中期財政収支見通しで示している通り、現状では悪い方に向かっていると思う」と、質問の趣旨に明快に答弁を行う場面があった。
 また、同議員は、菊地葉子道議事務所が行った市民アンケートに触れ、「森井秀明市長の市政運営についてどう思うか」との設問に対して、約7割が批判的で「最初は期待したけど期待外れ」、「何枚あるか分からない舌をちょん切ってほしい」、「小樽市をどうにかしたいという気持ちが見えない」といった意見があったことを紹介しながら、市長に感想を求めたが、市長は、自分にも自身の政策を実現してほしいという声が数多く寄せられているといった趣旨の答弁を行った。
 この後行われた、無所属・石田博一議員の質問において、市長は、この3年間に実現した自らの政策の一つに、「街路防犯灯のLED化に対する助成」があると答弁したが、自民党・濱本進議員から、事実と違う答弁であることが指摘され、精査のため休憩に入り、そのまま同日の質疑は終了した。
 「街路防犯灯のLED化助成」は、中松義治前市長が、電気料金の値上げによる町内会等の負担軽減のために3ヵ年かけて実施することを決め、2016(平成27)年度当初予算に約1億5,000万円の事業費を計上していたもので、同年度から市長職を引き継いだ森井市長が事業を継承していた。
 H300613代表質問(共産・小貫議員)
 H300613質疑及び一般質問(無所属・石田議員)