滅茶苦茶な市長答弁! 予算特別委


 小樽市議会(鈴木喜明議長)第2回定例会は、6月18日(月)、予算特別委員会(佐々木秩委員長)を開催し、自民党・横田久俊議員が、森井秀明市長の辻立ちについて質した。
 市長は、これまで公務と称して、自身の氏名のみを染め抜いた幟を立てて辻立ちをしており、横田議員は、2月議会において、「氏名のみの幟を掲示することは、公職選挙法に抵触するのでは?」と、指摘してきた経緯がある。
 しかし、市長は、「(違法性は)状況であったり、様々なことで判断されるもので、幟については明確な基準が示されていないから判断しかねる」といった持論をかざし、2月議会以降も、氏名のみの幟を立てて辻立ちを続けていることを明らかにした。
 同委員会で、市選挙管理委員会は、氏名のみの幟は、公職選挙法が掲示をしても良いと認めるものには当たらないといった見解を示し、違法の恐れがあることを事実上認め、違法の恐れのある行為を確認した場合、法令の解釈の説明をして、差し控えるよう指導・注意を行うと答えた。
 森井市長は、これまでに、市選管から注意を受けたことを明らかにした上で、「どういう幟が良いのか悪いのか、ルール化されていないので判断できない」といったことを理由に、「これまでの幟の使用を続ける」意志を示したが、同議員は、全国市区選挙管理委員会連合会(東京都千代田区)とのやりとりで、「氏名のみの幟は論外」との指摘や、「違法にならない条件」についての説明があったことを挙げて、市長の認識不足を指摘した。
0618council.jpg その後の質問で、結局、市長は選管から、幟について「違法性の恐れに成り得る」といった趣旨の注意を受けていたことを明らかにし、自らの説明と矛盾する格好となったが、横田議員は、「名前のみの幟を持たないか、適正に直した幟を使用すれば良いもの」を、そのまま継続している市長の態度を問題視し、注意を受けたにも関わらず、自ら勉強もせず、「ちゃんとしたものを示してくれない」と繰り返す市長に、行政のトップにある人間が法令等をなおざりにする姿勢は、全く理解できないと糾弾した。
 また、「氏名のみの幟を掲げて活動するのは自分だけでは無い。他の人もしているのでそれを参考にして行っている」といった趣旨の市長答弁に対し、同議員は、「他の人もやっているのだから俺もいいだろうといった態度は、全く論外!」と切り捨てる場面もあった。
 最終的に、市長は、「いろいろ指摘もあるので、幟のあり方は考えなければならない」といった答弁はしたものの、「公職選挙法は私の行動を縛るものではない」と、意味不明の主張行い、同議員もさすがに呆れて、「ご理解していただけないようだが、氏名のみの幟は駄目ですよ!」と、諭すなど、これまでの高島漁港区における条例違反の件もそうだが、法を解釈する力に重大な欠陥があると考えざるを得ないような答弁が連発した委員会となった。
 H300618予算特別委員会(自民・横田、立憲・市民 面野 各議員)
 H300618一般質問(公明・斉藤、共産・酒井、小貫 各議員)