コダーイ合唱団 美術館コンサート!


 小樽美術協会創立50周年を記念して、市立小樽美術館(色内1)2階で開催中の「小樽画壇の煌めき 描きつぐ伝統と発展」の展示会場で、6月24日(日)14:00から15:30まで、小樽在住の指揮者・中村隆夫氏率いる札幌コダーイ合唱団(24名)によるミュージアムコンサートが開かれた。会場には、アカペラによる混声合唱の澄んだハーモニーが響いた。
godai1.jpg コダーイ・ゾルターン作品をはじめとする、ハンガリーの合唱作品の紹介と普及を目的に、1976(昭和51)年、札幌コダーイ室内合唱団の名称で設立。バロックや現代作品を中心に、バッハやヘンデルなど有名作品の演奏に取り組む。1998(平成10)年からは、札幌コダーイ合唱団と改称している。
 同美術館展示会場でのコンサートは4回目となり、今回は「音楽はすてきだ!~風変わりな作品と真面目な作品~」と題して、アンコール曲を含め全15曲を熱唱。71名の観客をクラシックの世界にいざなった。
 オープニング・慰めと憩い・祈りと願い・古典と現代という4つのプログラムで構成され、比較的短い合唱曲が選曲された。
 いきいきと生命溢れるミヒャエル・プレトリウスの「Viva la musica」でオープニングを飾り、オルガン奏者としても優れていたアントン・ブルックナーの「この場所は神が作り給う」という、ミサとして作曲された素朴な曲、最後は曲あてクイズを行い、馴染み深い名曲を集めて歌った。godai2.jpg観客から心の込もった大きな拍手が止まず、アンコールにも応えて全15曲を熱唱した。
 指揮を務める中村氏は、「合唱作品の中心にない曲を思い切って集め、また、ルネサンス(ヨーロッパの15世紀から16世紀のルネサンス期に作られた音楽の総称)の作品もいくつか混ぜて、コントラストを楽しめるようにプログラムした。文字を読みながら聴くのは大変なので、曲の意味を伝えようと解説をし、鑑賞の手助けができれば」と話した。
 市内在住の女性は、「ここで聴くのは2回目。とても素晴らしかった」と満足していた。
 7月8日(日)14:00〜15:00 同会場で、ジャズピアニストの野瀬栄進氏のミュージアムコンサート2を開催する。
 札幌コダーイ合唱団
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