市長給料減額条例否決!第2回定例会終了


 小樽市議会(鈴木喜明議長)第2回定例会は、森井秀明市長の発言などを巡って空転が続き、1週間の会期延長により、7月2日(月)ようやく最終日を迎えた。
 同定例会では、高島漁港区における森井市長の条例違反の責任の取り方として、市長は自身の給料を1ヵ月だけ50%減額する条例案を提案していたが、この条例案は、「量定が軽い」として議会からこれまで2度否決されたものであり、「内容は相応だ」といたずらに提案を繰り返す市長の態度が問題となっていた。
0702council.jpg 同条例案の採決にあたり、自民党・濱本進議員は、「2度も否決されていながら、何も修正を加えないで提案する市長の無神経さには開いた口が塞がらない。今定例会でも市長が辻立ちで使うのぼり旗が、公職選挙法に違反している可能性を議会が追及すると、理解不能な屁理屈を述べ、議会に混乱を与えるといった市長の自覚の無さや、見識不足などが明らかになった」と述べ、会期中に市長がなすべきことは、「条例案を取り下げ、速やかに辞意を表明し、辞職を持って責任を取ることだった」とし、条例案に反対した。
 公明党・斉藤陽一朗議員も、これまでの辞職勧告決議の理由に加えて、公務として神事に参加したことや、補助金を交付する相手との会食を禁止する職員倫理条例に抵触する恐れのある行為、市施設におけるアスベストを含む建材の不適切な処分を巡る対応など、今議会で明らかになった森井市長の数々の問題行動に言及した上で、責任の取り方としては、「給料の50%1ヵ月の減額ではなく、辞職しかないことを認め、即刻、小樽市長の職を辞職することを表明することを求める」として反対した。
 立憲・市民連合の中村誠吾議員は、何度も同内容の条例案を提案する市長の態度に対し、「森井市政の本質的な問題。自分の正しさを振りかざすだけで、納得できる説明が全くない」と、市長の態度を糾弾し、次回の定例会では、市長が無責任な姿をさらさないよう、市職員に対し、条例案について市長と適切な協議をすることを求め、同条例案に反対した。
 途中、無所属・石田博一議員が、条例案に賛成する討論の発言内容に問題があるとして約7時間にわたって空転したが、再開後の採決の結果、市長の給料50%1ヵ月減額の条例案は3度目の否決となった。
 補正予算案については可決され、22:11に同定例会は終了した。
 H300702本会議(予算特別委、総務常任委 各委員長報告)
 H300702本会議(経済、厚生、建設各常任委、学校適正配置等調査特別委 各委員長報告)
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