森井市長が政権投げ出し!出直し市長選挙へ

 小樽市の森井秀明市長(45)は、7月4日(水)15:00から「小樽市長の進退について」の記者発表を行い、任期途中で辞職し、8月下旬に行われる予定の出直し市長選挙に出馬するとの意向を表明した。
 市長は、議会で可決された2度の辞職勧告決議や、第2回定例会で副市長同意案が不承認とされたことなどが発端になったことを明らかにした。一部の議員から侮辱や野次を繰り返されたことがショックであったことや、議会運営を人質に取り、議会側の都合に合わせて会期が延長されたにも拘わらず、自分のせいにされ、いじめられたと議会に対する恨み節を延々と述べた。
0704mayer.jpg また、辞職の目的は、「議会に対して不信任や辞職勧告を突き付けることができないので、自ら辞職し出直し市長選で民意を問うこと」だとした。
 市長は、一両日中にも市議会議長へ辞職の申し出を行う予定。議長は5日以内に市選挙管理委員会に通知することになっており、通知を受けた選挙管理委員会は50日以内に市長選を行うことになる。これにより、8月下旬には、出直し市長選挙が行われる予定。

 公選法では、出直し市長選で森井市長が再選になった場合の任期は、現在の任期末の来年4月末までとなり、再び来春に市長選を行わなければならないが、新人候補が当選した場合は任期4年となり、来春の市長選は行われない。市長選挙には1回約6千万円の費用がかかるが、全て小樽市民の負担となる。
 森井市長の身勝手な政権投げ出しで、市政の混迷がさらに続くことになり、市民の血税が無駄に使われる。今回の辞職の背景には、自らの失政で給与1ヶ月分の50%の減額を提案し、議会から再三否決されたことで、議会側から退職金についての減額条例が可決される可能性の芽を摘む市長の思惑が隠されていると指摘する議会関係者もいる。
 次期市長選には、森井市長に対抗して、既に迫俊哉氏(前市総務部長)が、立候補を表明しており、森井VS迫の現職VS新人となる公算が大きいが、さらなる立候補者が名乗り上げるかなど、急きょ、市長選となった市政界の動きが、にわかに活発になりそうだ。
 あんてつが行く