7月末の観測に成功!石狩湾で大規模蜃気楼


 蜃気楼愛好家の柴田進さん(61歳・システムエンジニア)は、蜃気楼シーズンも終わりと思われた7月31日(火)15:50~17:30頃、小樽市銭函海岸でトド岩や球形タンク、船が伸びる蜃気楼の観測に成功した。
 いつもの年なら7月中旬頃に蜃気楼シーズンが終わるはずだが、今年は、現在の水温が約21℃といつもより高く、気温も30℃を超えたため、蜃気楼発生の気温と海水温の差が8~10℃以上という条件を満たし、風も波も穏やかだったこともあり、大きな高島オバケを見ることができたという。
 同氏は、「今シーズン大きな蜃気楼に出会えたのは2度目です。今年は気候の変動が大きく、暑い日があったかと思うと、寒い日が続いたり、蜃気楼観測には不向きな年のように感じていたところですが、最後に大きな蜃気楼に出会えたことが幸せです」とコメントを寄せた。
 また、北東方向に見える石狩湾新港のタンク群の足元や防波堤、北石狩衛生センターから厚田方面の海岸もバーコード状に変化しているのを確認した。(写真提供:柴田進氏)
 蜃気楼画像の解説(柴田さん)

ishikariwan.jpg  ■石狩湾新港背後の建屋蜃気楼

 銭函から見て石狩湾新港の背後に見える建屋が通常の2倍以上に伸びあがって見えます。回りの防風林?なども伸びているところとそうでないところもあります。

todoiwa.jpg  ■トド岩と船舶蜃気楼

 日和山灯台のある高島岬先のトド岩の上空に反転像が…。まるでUFOがホバリングしているみたいです。また近くを航行しているプレジャーボードも伸びあがっています。

kitaishikari.jpg  ■北石狩衛生センター

 建物の下の部分が伸びあがっている場合と上の部分が伸びあがっている場合の高島オバケ(=蜃気楼)を撮影できました。

LNGtank.jpg  ■LNGタンク蜃気楼

 石狩湾新港にあるLNGタンク周辺の低い建物や防波堤等がまさに伸びてきた瞬間を捉えたものとLNGタンクの手前にある小さなタンクが伸びあがり、哺乳瓶のような形にも見えます。


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