金・銀・銅賞決定! 第3回水産加工グランプリ


 小樽水産加工ブランド推進委員会(小松義幸委員長)は、第3回小樽水産加工グランプリを決定。その表彰式が、8月31日(金)11:00から市役所(花園2)2階市長応接室で開かれた。
 今回は、9社から12品が出品され、8月22日(水)にグランドパーク小樽(築港11)で審査会を実施。審査員22名による厳選な審査の結果、金賞に株式会社小樽海洋水産(松田瓦代表取役)の「小樽の小鍋」、銀賞に有限会社入久三浦水産(三浦一浩代表取締役)の「王様のうに(佃煮)」、銅賞にニコー食品株式会社(佐々木伸也代表取締役)の「わらずか焼き」に決定した。suisangp1.jpg
 表彰式には、各社社長が出席し、小松委員長から賞状と副賞、グランプリ受賞シールが贈られた。金賞受賞の松田社長には、迫俊哉市長から市長賞が贈られた。
 2014(平成26)年にスタートしたこの事業は、2年に1度開かれ今年で3回目となり、小樽で製造されている水産加工の魅力を広くアピールし、ブランド化及び消費拡大を図ることを目的としている。
 小松委員長は、「この度の受賞は、皆さんが日々消費者ニーズに応えるべく、弛まぬ努力を重ねられた結果と考える。22日の実食の審査においては、甲乙つけがたい商品が沢山あり、審査員も大変苦労された。受賞された商品については、小樽市を代表する水産加工品として幅広く情報を発信し、販路拡大に繋げる様、積極的にアピールしていきたい」と挨拶。
suisangp2.jpg 引き続き、迫市長は、「地域の産品をしっかり付加価値を高めてブランド化し、さらに国内外に販路を拡大していくことが必要。受賞された商品をどのように国内外に広めていくかが、行政に求められる大きな役割で、生産者の皆さんと連携しながら、小樽のPRにも繋がる中小企業の振興、小樽経済全体の発展に繋がるよう、皆さんの協力をお願いしたい」と話した。
 受賞者を代表して松田社長は、「水産加工業者にとっては魚が不漁で、原材料が上がっている。魚離れも進み、なかなか売れない状況も続いている。今回の栄えある受賞に恥じないよう、お客様にとって必要とされる商品をどんどん作り、小樽の水産業界の存在感を発していきたい」述べた。
 金賞を受賞した小樽の小鍋は、冷凍の1人用鍋で、高齢者や単身者、共働き家族向けに、レンジで温めて手軽に食べられる持ちやすいパッケージ。5年前から構想を練り、昨年の春に完成。夏から販売を開始した。
suisangp3.jpg 4種類にうち、今回受賞した3種類は、秋鮭とサーモントラウトを使用した「鮭のうしお汁」、秋鮭と味噌仕立ての汁と合わせた「石狩鍋」、紅ズワイガニをふんだんに使用した醤油味の「かに鍋」。
 現在、道外のデパートのカタログで販売中。小売の希望が多く、今後、新しいパッケージにして単品で販売を検討中。6個入り5,000円(税別・送料込)
 銀賞の王様のうには、1年前から、市内はタルシェと取引先の店舗で販売。食べて「美味しい」といわれることをコンセプトに、空港で販売しているちょっと贅沢な王様シリーズ(甘あわび・いくら)は初代品。
 社長の母の手作りのうにの佃煮をヒントに、3年前から構想を練り、冷凍タイプができ、その後、常温タイプが完成。すべて小樽産のうにに拘り、市内では、60g入り2,000円(税別)。
 銅賞のわらずか焼きは、小樽や余市・古平で獲れる「がんず」「がんじ」と呼ばれるわらずかを使い、すりみの中では最高級のかまぼこ。自社工場ですり身にして、かまぼこに加工。真空パックで販売。そのままでも、温めても美味しい。小樽らしいかまぼこと太鼓判。今後も原料を確保し、全国の量販店へ。市内では長崎屋やタルシェ等で販売中。価格未定。
 第1回小樽水産加工グランプリ
 第2回小樽水産加工グランプリ
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